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青き薔薇の詞 レビュー

タイトル:青き薔薇の詞
サークル:花々のレプリカ
ジャンル:ロールプレイング
発売日:2023年04月21日
プレイ時間:4時間半ほどでクリア

タグ ショタ作品です

□関連リンク

・森の薬師とその弟子 製品版レビュー

予告ページを見たときはピンときませんでしたが、
過去の作品をみてこちらのサークルさんを思い出しました。

前作森の薬師とその弟子ではヒロインとの同棲SLGのようなものでしたが、
こちらの新作はRPG。女装をするよう育てられた少年ロゼットと
500年前に亡くなった幽霊リリセラが互いの目的のために冒険へと旅立つ物語、

未熟な剣の腕前のロゼを育てるべくリリセラが取る行動はセックス?
性交にてマナを交わしかつての磨いた剣技を授けるトンデモ指導となります。

そしてこのリリセラ、相手は男だけに限らず女性同士の嗜みもあり。
女装少年ロゼを可愛がり女性すら手玉に取る何とも好色な人物。

そんなはっちゃけた面もありますが物語は至って悲壮感あるもの、
ロゼは物心ついた時から両親はおらず育ててくれた恩人も
何者かに殺されるという悲劇が起きます。

死別を経験しても前へと進み、剣の腕を頼りにリリセラと共に目的を果たす物語をご紹介します。

〇オープニング

ユノ村に一人の少年、ロゼットは女の子格好をして育てられていました。

両親は物心ついたときにはおらず、育ての親にして高名な魔術士クランのように
なるべく修行を続けていました。

しかしそんな彼に悲劇が起こります。
ユノの村に多くの賊が襲撃、クランは命がけでロゼットを魔法で転移し洞窟へと荷がHします。

何者かもしれない集団は「剣の彼岸」を名乗り村の人達を殺め、
唯一生き残ったロゼは彼らに復讐を誓い村を後にします。

洞窟内を通りどこかの村へと逃れようとしますが道中に祭壇を発見、

ロゼはとうの昔に亡くなった骸に手を触れた途端、一人の女性が姿を現します。

女性の名前はリリセラ、ロゼと会話をして明らかとなったのは
彼女が既に滅んだアルウィル王国の王女、今から500年前の人物であることが分かりました。

そして追手がここまでたどり着きます。
剣の彼岸は今なお語り継がれる宿敵の組織花籠(はなかご)のリリセラと
恐れられ彼女の剣技に敗れ去ります。

落ち着いて話しを聞くことができたのはその後、
リリセラはかつて剣技を鍛え花籠の一員として剣の彼岸と戦っていたものの
志半ばで倒され、深い悔恨から再び目覚める機会を狙いこの祭壇で眠っていたと聞きます。

しかし幽霊となったリリセラが剣をふるうには限りがあり、
ロゼに剣技を教える行動を共にしようとします。

その為にはセックスが一番と力説するリリセラ、
突然現れた幽霊のお姉さんとの奇妙な縁で二人の冒険が始まります。

〇ゲームの進め方

なお、ロゼのステータス欄にある「見習い魔術士」は「見習い剣士」に変わってしまいます。
リリセラ曰く魔導士の適正は低いので剣士を目指しなさいとのこと。

・戦闘・探索について

一部リリセラサイドや他キャラクターの加入での戦闘もありますが、
基本的にはロゼ一人で戦闘を行うRPGとして進みます。

装備品はアクセサリをを除きほぼイベントにて入手、
ゲームを進めていく毎に強い武器に持ち替えて戦いに挑みます。

ダンジョン内マップには広く複数階層に分かれ、相当数の敵が待ち構えています。
狭い洞窟内では避けて通ることができないので片っ端から倒していきましょう。

戦闘では剣を使った武器攻撃がメイン、序盤は受けるダメージ量が積み重なるように
増えていくので回復アイテムを入手し適時回復をしていきましょう。

リリセラと同行後は彼女にアドバイスをもらいながら剣技を伝授(つまり性交で技を教える)、

ボス戦では耐久力ある敵との戦闘になるので長期戦を覚悟、HP回復スキルやアイテムが必須となります。
他RPGと異なりイベント直前だからといって回復ポイントがある訳ではないので注意しましょう。

・スキル伝授

ある程度イベントを進めるとミラの経営する宿屋を拠点に活動開始、
ここでは宿代なくHPMPの回復ができ、アイテム「マナの結晶」があれば
Hイベント発生といずれかのスキルが習得できます。

マナの結晶はダンジョンなどにアイテム取得可能な光る点などにあるので
見逃さないように入手しましょう。

リリセラの教える剣技はスキルツリーとなっており、
ランダム複数回攻撃・全体攻撃・先制攻撃・HP回復・攻撃力UPなどがあります。

攻撃系スキルは戦闘中に溜まるTPを消費するので扱いやすいものになっています。

・サブクエスト

メインストーリーが進むイベントには青いバラのアイコンが発生します。

これが赤のバラだとサブクエスト発生、
「〇〇のダンジョンのボスモンスターを倒してほしい」と依頼を受けサブクエスト用ダンジョンへ向かいます。

ここにも大量の通常モンスターが発生、状態異常攻撃をするハチなどを相手に対策用装備をしてから挑みましょう。

このマップには入り口地点や中間地点に僧侶がいてその場で全回復してくれます。
経験値稼ぎとして便利な場所なのでここでレベルアップするのがいいでしょう。

ボスモンスター討伐後は依頼人に話しかけ報酬ゲット、
お金であったり特別なアイテムがもらえることも?

・高速馬車

本作はワールドマップはなく敵の出現する街道や洞窟を抜け各町へと寄っていきます。

ロゼのスタート地点を南東の村として中間地点から各所に向かいます。

当面の拠点は中心からやや西寄りのリステスの街付近になるので
ここに戻りながら次への場所を目指します。

ある程度ゲームを進めると馬車が利用可能、一度徒歩で向かった場所瞬時に移動、
有料なのが痛い所ですがわずかな買い物をするくらいでお金の使い道を少ないので、
遠慮せず利用しましょう。

・銘剣辞典

こちらはコレクション要素、ロゼの冒険する世界の各地に有名な剣にまつわる
エピソードを入手することができます。

エピソード入手後はメニュー画面から剣の使い手などの歴史が綴られます。
全8つのコレクションを入手すれば特別なアイテムがもらえます。

〇みどころ

ロゼの目的は村を襲った集団を倒し仇を取る事。リリセラは自分が殺害された真相を知る事。

二人は各地にある遺品を集め、記憶の祭壇と呼ばれる場所で
所持していた人物の記憶を辿り真実を探っていこうとします。

好色なリリセラは女だけで結成された組織「花籠」でアマリアと身体を重ねるといった場面も見ることに・・。

やがて明らかになるロゼの生い立ち、そしてリリセラを死に追いやった人物との
確執がどのような結末を迎えるのか、詳しくは製品版をプレイしてみてください。

〇Hシーン※ゲームクリア後は全開放可能

Hシーン数はイベントH17+汎用H8の25シーン。

性経験豊富なリリセラと未経験のロゼとのイチャイチャオネショタHシーン、
時に霊体の身体を生かして性別を反転させてリリセラ♂×ロゼ♀での特殊Hも、

かつての記憶を回想する場面では女性同士セックスをすることもありました。

〇感想

過酷な運命を背負い果てない戦いに挑むロゼの物語、
どんなに辛い出来事でもふさぎ込むことなく前へと進む少年の冒険となっていました。

リリセラは自分の使命を持ちながらもロゼに剣技を授け成長を見守り、
必要とあらば剣を持ち彼の力となる花籠の剣士としての場面もありました。

物語が進むにつれ真実が明らかとなりますが悲劇ともいえる
いくつもの事件に遭遇するのはロゼにとって可愛そうに思ってしまいました。

冒険をして多くの人と交流をするロゼでしたが、そう言う人達にも救いがあってほしいと心残りがありました。
できれば平和的な物語であってほしかっただけに作中の重い展開が見ていて辛かったです。

RPGシステムとしては中期プレイをするにあたって操作性にやや難ありと感じました。
他RPGをプレイするのもあって戦闘の高速化がないことに不満があり、
敵との戦いに多く時間を取られゲーム時間の大半がレベル上げやダンジョン探索の
単純な戦闘になったのは作品の魅力を損ねたかと思います。
(少し話が脱線しますがRPGツクールMZでの魔法のエフェクトが
 演出で時間がかかるので結構苦手です。)

一部ダンジョンクリアではボス討伐後は自力で引き返したり、
拠点でしかスキル習得ができないので遠出のダンジョンでマナの結晶を入手すると
一度戻らないといけないと気になりだすといくつもの不便さを感じてしまいました。

短編RPGならそこまでの不満はないのですが中~長期になると
痒い所に手が届くといったシステムがゲームプレイの快適さに大きく影響を与えるので、新たな作品を制作されるのであればそういった点も考慮してほしいと思いました。

少し長めになってしまいましたが、おねショタRPGにミステリー的な物語性ある
作品ですので興味ある方はプレイしてみてください。

以上、青き薔薇の詞のレビューになります。
最後までご覧いただきありがとうございます。

下記より購入ができます。

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