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‘&’-空の向こうで咲きますように-(PCソフト)レビュー

とてもキレイな月を二つ見た。
この物語はかつて冒険に出た子供達が
もう一度集まり不思議を探しにいく冒険のお話。

タイトル:‘&’-空の向こうで咲きますように-
制作:暁WORKS
ジャンル:アドベンチャー
発売日:2014年2月21日(パッケージ版は2012年3月30日)
プレイ時間:共通ルート+個別ルートで約7時間
     全部で約27時間

注意 本作品は同人作品ではなく、
   DMMにて販売されている作品になります。
   あかべぇそふと15周年記念のセールで購入した作品になります。
   ※キャンペーン期間は終了しました。

以前に紹介した作品、
るいは智を呼ぶ、ファンディスクの製作スタッフの作品
だったので購入してみてた作品です。

購入して良かったと思える作品でした。

合わせてコミュ- 黒い竜と優しい王国-も同じ製作スタッフなので
そちらも楽しみにしたいと思います。

作品の紹介がいつもより長くなりますが
お付き合いしてもらえればと思います。

○あらすじ(共通ルート)

物語の始まりは8年前から始まる。

まだ子供だった菅野考は
「うらら」という好奇心だけで動く女の子に連れまわされる日々を過ごしていた。

麗はたくさんの子を巻き込み行き当たりばったりな冒険ををしていた。

冒険の末にたどり着いたのは不思議な形をした樹。
夜空に浮かんだのは『二つの満月』。

その日の体験は子供達にとっては宝物のような思い出となった。

その時の冒険から8年が過ぎ、
それぞれが家の事情の引っ越しなどで疎遠となっていた。

考はこれからの夏休みをどう過ごそうかと夜空を
見上げた所、あの時の二つの満月が姿を現した。

8年前に見た時はわずかの間しか見えなかった
二つの月は消えることがなかった。

この謎を確かめたい。
考はかつて自分が住んでいた堀出市へ向かい、
月の手掛かりを探そうとした。

同じように8年前の仲間達は二つの月を見て
この地へと集まっていた。

年月が経ち成長した彼らは子供の時から変わらない人、
様変わりした人と様々であった。

考と麗達はかつての仲間を誘い、
二つの月の謎を調べるべく、2度目の冒険をすることとなった。

堀出市内で情報を集める中、
願いを叶える妖精が宿る魔法の樹があるとの噂を知った。

考達が探していた樹は人目の触れないように隠されていたのを見つけた。

噂話を話半分信じた彼らはそれぞれの叶えたいものを願ってみる。

願いは聞き届けられたのか、二人の女神のような姿の女性が
脳内へと映し出される。

「子供の頃の、どんな夢だって叶えられる希望が、戻ってきますように」

考の願いは道具となり、見たこともない箱を手に入れることになった。

物語は、道具を手にしたかつての仲間達が体験する
不思議な出来事によって進むこととなる。

○登場人物※一部のみ紹介

・菅野 考(かんの こう)CVアンダルシア

本作主人公。

麗に振り回され冒険に連れて行かれた少年。

8年が経ち、二つの月が見えたことをきっかけに
かつての堀出市に訪れた。

己のモテ期のため、女性には優しくの紳士の精神を
見せようとするが空回って三枚目路線になりつつある。

趣味はデジカメでの写真撮影で各地を撮影することになる。

声優はアンダルシアの名義になっていますが、
声を聞けば聞いたことのあるイケメンボイス声優さん、
本作品では一部セリフのみボイスがついています。

・春木 麗(はるき うらら)CV野分 嵐

かつての考えなしのガキ大将的存在だった少女。
美少女へと成長しお淑やかな性格になった・・、

かと思えば外見を取り繕い猫かぶりを覚えただけの
中身は何も変わらない残念美少女へとの進化だった。

「勢い以外ロースペック」考談
「麗ちゃん、昔から使えない」八重談

・八木井 貢一郎(やぎい くいちろう)CV石原 消炭 

神社の息子で成長した姿は190㎝の
大男へと変わっていった。

冒険をした仲間達の中で貢一郎だけは
8年前の二つの月も見ておらず、道具も手に入っていない。

当の本人は気にしておらず、考達が手にした道具に
名前を付ける役目を引き受ける。

名前は自分のプレイしているローグライクゲームからとっている。

・桜井 梨子(さくらい りこ)CV杏子 御津

冒険仲間の最年少メンバー。

二人の妹の梨乃、梨未の世話をしていて、
年少ながら母性的な女性へと変わっていた。

魔法少女アニメ「きらハピ」を妹達が好きだから
見てるらしいのだが、梨子本人も熱狂的ファンである。

・真堀 束沙(まほり つさか)CV真琴 ひろ

天才少女の自称プロフェッサーM。

周りの大人から期待された秀才だったが、
麗の冒険に巻き込まれおかしな方向性へ成長してしまった。

独自の次元の高い思考を持ち、
周りがついていけない言動を始める時がある。

トレードマークとしていつも白衣を着ている。

・連城 八重(れんじょう やえ)CV七ヶ瀬 輪

一人称二人称三人称全てが八重ねーさんのメンバー最年長。

年上だが皆のまとめ役ではなく、
昔も今も鳥が好きな変人枠として扱われている。

体力、身体能力ともに高く、仲間の危機を救ってくれることも。

○道具の効果

導入が長いのですが、非日常系作品として
異能アイテムが考達の手元へと届きます。

考が手にした道具は箱(後の貢一郎から
グレイスワンダーと名付けられるアイテム)。

考の願いは、
「子供の頃の、どんな夢だって叶えられる希望が、戻ってきますように」
ではあるのですが、

実際の箱の効果は
「他人の願いを叶える」というものでした。

自分の願い通りとは違う道具を手にした考、
麗、梨子、束沙、八重も反応は様々ながら
自分の願った道具を使うことになります。

時には道具を持った相手と戦うことになり、
日常系の物語と思いきやバトルやサバイバルな展開になることも。

道具が生まれた理由は?
魔法の樹から現れた女神は何者なのか?

作中では数多くの道具が生まれ物語が進んでいくことになります。

○Hシーン

シーンはかなり少なめ。

基本は5人のヒロインルートにそれぞれ2つのシーン。

おまけのショートストーリーに1シーンとなっています。

本作品は男の娘が登場しますがHシーンはありません(残念)。

○感想

あの日見た花の名前を僕達はまだ知らないを見た自分にとって
琴線に触れる作品でした。

道具がもたらす効果や道具を使ってのバトルを繰り広げる非日常の世界、
8年前の過去と現在で変わっていくものと変わらないものの中で生まれるドラマ。

るい智の時にも感じた日常と非日常が交差してく物語に引き込まれていき
楽しく見れる作品がってもよかったです。

物語の初めからわくわくさせる展開を演出するシーンから始まり、
一瞬で切り替わる息をのむ急展開となったりと、
見せ方の上手い作品を体験させてもらいました。

終わってみれば結構長時間プレイをしていましたが、
時間が気にならないくらいあっという間に過ぎていきました。

不満点はいつもの事ですが、各ヒロインのルートへ入る選択肢が
とても分かりづらかったことです。

特に3人目のルートに入るのは苦労して30分は試行錯誤を繰り返したかと思います。
そのヒロインとのフラグとなる選択肢を選んでも、
1人目、2人目のフラグが立っている状態だとそちらのルートに入ってしまったり、

それなら4人目のヒロインのルートに入れないかと思えば、
順番通りに各ヒロインの個別エンディングを見ないと
次ルートが見れないような仕様になっていて
面倒くさいことこの上なかったです。
(自力での解決は諦め、分岐条件をネットで調べて無事に
 各ルートへ入ることとなりました。)

後は道具を使った異能バトルの展開が
思った位以上にスケールの大きな事態へと向かって
話の終着点はいったいどこに向かうのか、と不安でした。
1周目では話のボリューム量についていけず、
最終ルートは2周して(何となく)理解ができました。

この作品を購入された方は話の展開についていくことができたのでしょうか、
物語の展開に追いつけない人がいるような気がしてしまいました。

今もNEWGAMEで再度見直してますが、
実はこのセリフやこの場面はそういうことだったのか
と思ってしまう点がたくさんありましたので、
何周でも楽しめるではないかと思います。

8年前から全てが始まった物語、
どんな結末を迎えるかを見てもらいたいと思います。

以上、‘&’‐空の向こうで咲きますように‐のレビュー
となります。

最後までご覧いただきありがとうございました。
下記よりDMMGAMESにて購入ができます。

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