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るいは智を呼ぶファンディスク -明日のむこうに視える風-[PCソフト]レビュー

2021/08/21/3:46

ぼくらはみんな、呪われている。
みんなぼくらに、呪われている。
そして、僕らはまた出逢う。

タイトル:るいは智を呼ぶファンディスク −明日のむこうに視える風−【萌えゲーアワード2011 ファンディスク賞金賞受賞】
制作:暁WORKS
ジャンル:アドベンチャー
発売日:2014年10月31日
プレイ時間:13時間程度

注意 本作品は同人作品ではなく、
   DMMにて販売されている作品になります。

前回に引き続きあかべぇそふとの2本目、
るいは智を呼ぶのファンディスクを一気読みしての感想になります。

単体購入は半額、10本まとめ買いは税込み1万円、
セール期間は5月11日17:00までとなっています。

※キャンペーン期間は終了しました。

前作製品版の感想はこちら

前作体験版の感想はこちら

○ファンディスクの概要

時系列は前作でのエンディング後というわけではなく、
少女同盟の結成からパルクールレースを経験、
それから呪いはそのまま解けずに日常を暮らして、
他登場人物とも交流のあるといった感じでした。

本作品の大きな特徴は、前作で中心人物でなかった人に
スポットを当てた物語や、明らかになっていなかったエピソードの公開などがあります。

るいは智を呼ぶをプレイして楽しめた人には
是非お勧めしたい作品となっています。

○各ルートへの分岐・概要

本作品はやや特殊なルートで進めることになります。

1章、2章、3章ごとに用意されたエピソードや
各ヒロインとの物語を選択肢を選ぶことによって見ることとなります。

1章あたりに複数の話が用意されていて、
全ての話が見終われば次の章へ移動できるようになっていました。

選んだものによっては特段の結末もなくタイトル画面に
戻ったりしますので前回までのセーブデータか
シナリオセレクトで再開して違う選択をすることになります。

ちょっと複雑な道を進んだ気もしますが、
メッセージスキップやシナリオセレクトを使って
次の展開を見ることができました。

今回のファンディスクでの主要なルートについて
ご紹介します。

・宮ルート

冬篠 宮和(とうしの みやわ)は
自称「学園最強の和久津様のストーカー」を名乗る天才もとい天災さんである。

自分が男であることを知られてはいけない智にとって、
学園生活で秘密を隠し続ける困難の日々。

宮は事情をしらないのに智を気遣い、
フォローをしてくれるありがたい存在で
学園で唯一心許せる友人であった。

そんな彼女達(?)の通う学園で不審な噂が流れている。
「南聡学園には女装をした少年がいる。」

ピンポイントで智を狙ったような噂は学園に留まらず、
同盟の仲間達にも広がっていた。

るい達5人は噂を確かめるべく、智の通う学園へ忍び込むが
あっさりとばれてしまい、智とるい達の関係を知られてしまう。

智の一大事であるがこの危機を救ったのが宮。
「彼女達は和久津様のご友人で、
 音楽祭の招待バンドとして学園の下見に来たメンバーです。」

斜め上をいくフォローで智と宮、同盟のメンバーで
バンドを組み音楽祭に出ることとなってしまう。

呪いを持った6人と事情を知らない宮が一緒に活動をする、
智は危険を感じながらも宮との日々を過ごすことになる。

・央輝ルート

和久津 智は呪いを踏んでしまった。

パルクールレース以降久しく会っていなかった央輝が突然現れ、
智の痣を確かめるべく強引に迫ろうとして秘密を知られてしまう。

央輝は責任を感じたのか、呪いに襲われないよう智の部屋に上がり込み、
強引に泊まり込んでしまう。

非日常側にいる央輝と過ごすことになる智は驚きはしたものの、
隠し事をする必要のなくなった相手との生活に悪い気はしなかった。

そんな折、胡散臭いことこの上のない語り屋、
蝉丸いずるは智達へ依頼をする。

「大陸出の男が自殺した。
 その男は前日に敵対するグループの尹央輝と会っていた。
 事の詳細を調べてほしい。」

死んだ男が所属していたグループのリーダー、
姚任甫(ヤオレンフー)と央輝がにらみ合う中、
智は央輝を救うべく彼女の無実を晴らそうとする。

・惠ルート

6人が溜まり場にしているビルで飛び降り自殺が起き、
行き場を失った面々。

るいは近辺で怪しい黒服の人間がいたこと主張し、
彼女達は事件の犯人捜しをしようとする。

街中で久しぶりに惠と再会し、
事件の捜査を中断して一緒に出歩くことになった。

呪いを知っている惠と交流する中、
惠の屋敷を訪れ泊まり込むことになった。

翌週、惠を加えた7人は別の溜まり場で合流するが、
再び不審な飛び降り自殺が起きた。

前回と今回に続き関係があるかもしれないと思い、
智は危険を顧みず事件の謎に迫ろうとする。

この事件の犯人は、智の心当たりのある人物かもしれないから。

・???ルート

全ての物語を見終わった後に辿り着く結末。
和久津 智は彼女との決着つける。

○EXTRA MENU

エンディング後に解放されるおまけモード。
前回は1つルートクリアで1部解放されましたが、
今回は全ルートクリア後の一括解放となっています。

BGMの視聴、CG閲覧、Hシーンの回想に加え、
各登場人物の衣装・表情の設定と背景セリフをカスタマイズできる
立ち絵機能が用意されています。

自分もお遊びで作ってみたのがこちら。
好きなキャラに好きなセリフを載せれる面白機能でした。

○Hシーン

前作での5人のヒロインとのHシーンが1つずつ、
今作のヒロイン達とのシーンが複数ありました。

彼女達との奇抜なプレイを見ることとなりました。
裸エプロンと裸エプロン?マヨネーズ?

○感想

どう見ても美少女姿なのに男の子、
いや男の娘?につられて購入したるいは智を呼ぶが
ここまで長い物語になるとは思ってもみませんでした。

前回と同じく2日間で一気読みしてエンディングを迎えて、
これでるいは智を呼ぶの物語が終わってしまったと少し放心してしまいました。

2作品合わせて楽しい時間を過ごすことができてよかったです。

ファンディスクでは宮和、央輝、惠とスポットが集まったためか、
今までの5人が主要キャストから脇役になったのは少し残念でした。

それでも印象的だったのは花鶏とこより。

花鶏は前作でのシリアス成分が抜けてファンディスク全編で
エロス発言が飛び出しよりパワーアップしており、

こよりは何が何でもこのメンバーを「ピンクポッチーズ」に
したいのかこのセリフが特に記憶に残っています。

オオカミとウサギのようなコンビで、
不用意な発言をするこより、よりマニアックなプレイを迫る花鶏との
やり取りがとてもハイレベルとなっていました。

宮和達それぞれ3人との物語では、
前作では智との関係はつかず離れずの距離でしたが、
このファンディスクで大きく踏み込んだ仲となり、
心にぐっと迫るドラマをみせてもらいました。

内容は伏せますが少し心臓に悪い展開もあったのは
やっぱりつらい部分がありました。惠ルートはバッドエンディング相当だと思う。

戸惑った点が1か所ありました。

次の章へ進むための条件が分かりづらかったです。
次の章を見るには今の章での選んでいない選択肢を選ぶことになりますが、
それを探し出すのに手間がかかりました。

気づけばなんてことはありませんでしたが、
同じシーンを2、3回ループしてアレ?みたいに迷ってしまいました。

物語の都合上仕方のないことですが、
選択肢を選ぶアドベンチャーゲームはシンプルに
進めるようにして欲しいと思いました。

少し愚痴にはなってしまいましたが、
るいは智を呼ぶ、ファンディスクの2作品に会えたことは
自分の中で思い出に残る作品になりました。

次回もあかべぇそふとの作品をプレイしてみたいと思います。

以上、るいは智を呼ぶファンディスク -明日のむこうに視える風-
のレビューになります。

最後までご覧いただきありがとうございました。
下記より購入ができます。

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