人気記事

ハロー・レディ! -Superior Entelecheia- (PCソフト)レビュー

異能の力『ハロー』を与えられた者達が集う学園、
ここに荒唐無稽な男、成田真理が訪れてから
日常の全てが一変と化す舞台の始まりとなる。

タイトル:ハロー・レディ! −Superior Entelecheia−
制作:暁WORKS
ジャンル:アドベンチャー
発売日:2018/12/14

□関連リンク

・暁WORKSの作品一覧

DMM作品になります。

「るい智」スタッフによるシリーズ作品、
今回の物語は不可思議な力を持つ少年少女達、
彼らをハロー(HMI)と呼び、
天河ノーブルスクールにて学園生活を送る生徒達の中に

一人の破天荒な男、成田真理が転校生として
やってきていくつもの騒動が起こるハチャメチャな
ドラマとなっています。

本作の主人公成田真理の声の担当は梅咲チャーリー、
以前紹介した『HOTEL』の荒城啓介だったと記憶しています。

今回も寡黙で実直な男性役を演じるのかと思いきや大違い(笑)、
芸術と称して女性の胸を揉むわ、団体行動の中自分の価値観だけで
動く非常識なトラブルメーカー、

それでいて紳士的な振る舞いで女性を接する
(非常識ささえなければ)魅力的な彼に、
周りの女性陣が異を痛めたりぶつかり合うドタバタコメディ、

そして作品の登場人物の彼らがノーブルに訪れる前の過去が
この物語に悲劇を与えるシリアスな展開へと変わっていきます。

彼女達と成田真理の行く末に目が離せない見どころ満載の
アドベンチャーゲームをご紹介押します。

〇総集編作品-Super Dynamis-

一作目は「ハロー・レディ無印」として発売されたこの作品、

その後のファンディスクとして追加された「New Division」、
全ての物語と最終作としてピリオドを打つ「Super Dynamis」。

自分が購入したのは全部がまとめられた作品を購入し、
それぞれの物語を一気見しました。

全てを合わせるとかなりの長編シナリオとなりますが、
とても見ごたえのある内容となっていました。

もし興味を持っていただけたらお値段は張りますが、
全作品のまとめとなるこの作品を購入してみてください。

〇オープニング・登場人物

今までごく一部の人間に特殊な力が与えられ、
近年はその数が増えていくことになる。

人はその力の名前をHMI、ハローと呼び
天河ノーブルスクール学園の創立者、
御門黒船は誰よりも早くに彼らを保護し
各地のハローに目覚めた人間を集め
HMIの養成を行う場所を築き上げた。

ハローの力には個人差があり、
最も優れた者達を「エトワール」と呼び、
その際たる者、音無朔(おとなしさく)を
中心としてハローを存在意義を確立していた。

いままでエトワール級は全てが女性であったが、
この学園に男性としては初めてのエトワールが
訪れることになる。

彼の名前は成田真理(なりたしんり)、
侍女の菱吾(ひしあ)を連れ堂々とした振る舞いの
男がこの学園に波乱を起こすことになる。

他のエトワール級の女子は朔を入れ5人、

朔の右腕となるクラウンの副会長兜山美鳥(かぶとやまみどり)、

男子の制服を着る桂木空子(かつらぎそらこ)、

やや乱暴な発言の目立つ赤人珠緒(あかひとたまお)、

朔に絶対的な信頼を寄せる、
自称クラウン一の策士鷹崎エル(たかざきえる)。

彼女達との生活を共にし騒動を起こしながらも
変わった学園生活を過ごす中、不穏な事態が訪れる。

ノーブルに関わろうとする男の不審死、
兜山美鳥の突然の退学、

そして御門理事長の息子、御門大儀(みかどたいぎ)が
エトワール級として彼らに加わり物語は大きく動こうとしていく。

いくつもの出来事が起ころうとも成田真理は変わらない。

「成田真理は成すべくこと成す、あの日の誓いを果たす。」

〇ゲームの進め方

無印版では共通ルートからいくつもの選択肢を選んで
各ヒロインの個別ルートへと入ります。
選択肢横には成田を含め各キャラの顔アイコンがあります。

これを貯めてオプションの下のキャラの数値によって
その後のルート分岐が分かれます。

選んだ物がルート条件に一致しないとゲームオーバー、
ゲーム進行役の菱吾がヒントを出して再度スタートします。

なお幕間の解説シーンはペルシェマンショー海賊版と
タイトルコール、本編では絶対言わないであろう
御門理事長のはっちゃけたテンションの声に笑ってしまいました
(この人の声、龍が如くシリーズで聞いたことのある人だなぁ)。

無印版では兜山美鳥を除く4人のヒロインとの
ルートのシナリオとなっています。

〇特別な用語・世界観について

・ハロー(HMI)

異能の力、人類で法則とされていた物理学や生物学では
説明のできない現象を引き起こす力を総称してハローと
作中では呼ばれています。

これを人類の新たな可能性と呼び、
HMIの研究の第一人者黄泉瀬時乃(よみせときの)を
講師としてハローの更なる成長をノーブルで目指しています。

ハローにはタイプがありそのグループ名を
シェイクスピアの戯曲をなぞらえて
「テンペスト」「ロミオ&ジュリエット」などと
分類されています。

その中でも朔は学園一の素養の持ち主、
「リア王」と称された彼女の力は
絶対的なものとされています。

・エトワール・クラウン

ハローには4つのグレードに位置づけされていて、
200名に及ぶ生徒の中、5人が頂点の星、
「エトワール」を称されています。

エトワール級の彼女達はノーブルの一生徒としてでなく、
未来の担い手として学園の生徒会「クラウン」に
所属を義務付けられています。

ですが本作の主人公成田はクラウンの加入を拒否、
「エトワール」級のハローの持ち主でありながら
「クラウン」としての責務に就こうとしません。

・アンチハローメン(AHM)

ハローという人間を否定する武装組織、
超常現象を起こす人間達は人類に悪影響を与えると
危惧し、彼らの命を奪うことを目的とする。

彼らへ武器や活動資金を提供しているのは
ハローに対して非協力的なスポンサーが存在していると噂されています。

〇無印・New Division・Super Dynamisの内容

無印版での4つのシナリオが終われば次は
ファンディスクとして追加されたNew Divisionが
選べるようになります。

ここでは本編では焦点の当てられなかった二人、
美鳥と菱吾の2つのルートのお話となります。

Super Dynamisでは全ての終幕となる1本道のシナリオ、
大団円を迎えて物語は終わります。

All’s Well That Ends Wellではおまけ要素、
ゲーム全体でのHシーン数が少ないのですが
ここではコミカルな要素もあり、詰め合わせたような
Hイベントの連続となっています。

そしてこの物語の視点は空子、
彼女のHシーンだけがなく、他ヒロインとの行為を
目撃してしまう中で事件を突き止めようという
短編物語となっています。

〇Hシーン

全16シーン、朔、エル、空子、珠緒、
美鳥、菱吾とのルートごとでのHシーンとなっています。

〇感想

不思議な力を持った彼らの苦悩を描く
ハロー・レディ以前からの異能力シリーズの
物語を今回も楽しく読ませてもらいました。

コミカルありシリアスあり、
そしてその中でのロマンスな一面もある物語、
話は思った以上の深い内容となっていました。

物語を通して印象に残るのは間違いなく
主人公の成田真理、個性的なヒロインもいる中、
それ以上のキャラクターでどのルートでも
彼の破天荒な行動の目立っていたのが記憶に残ります。

彼の声を担当した梅咲チャーリーでなければ
このゲームは成立しなかったのではと思う程の
舞台を立ち回るお芝居を見せてもらいました。

るい智、コミュ、&、ハローレディと
長年をかけて見続けた物語を見ることができて満足しています。

以上、ハロー・レディ! Superior Entelecheia
のレビューとなります。

最後までご覧いただきありがとうございました。
DMMにて下記より購入ができます。

広告