人気記事

るいは智を呼ぶ‐フルボイスエディション‐【PCソフト】レビュー

2020/05/12/17:13

ぼくらはみんな、呪われている。
みんなぼくらに、呪われている。
だから、これは呪いの話だ。

タイトル:るいは智を呼ぶ ―フルボイスエディション―
制作:暁WORKS Ⓒ暁WORKS
ジャンル:アドベンチャー
発売日: 2011年12月22日
プレイ時間:共通ルート5時間 各ヒロインルート3時間×5
      合計約20時間程度

注意 本作品は同人作品ではなく、
   DMMにて販売されている作品になります。

前回もお伝えしたあかべぇそふと10作品の中から
1本目にプレイした作品になります。

単体購入は半額、10本まとめる買いは税込み1万円、
セール期間は5月11日17:00までとなっています。

※キャンペーン期間は終了しました。

体験版の記事はこちら

○見どころ

・日常と非日常を繰り返す6人の少女達

同盟を結んだ6人は呪いをやっつけるために手を組み
共に行動することになります。

呪いを解く手がかりを探すための行動や、
あてもなくたまり場でお喋りをしたり街をぶらついたり。

そんな愉快な日常も一転、
呪いを持っていることで死につながる非日常へと
変わっていきます。

姿形のない呪いを相手に
彼女達は呪いを解き、生きていくことができるのか。
どのような結末を迎えるのか見てください。

・それぞれに与えられた才能と呪い

呪いと痣を持った6人は特別な才能があります。
物語では人間離れした力で危険を乗り越えようとします。

そして呪いがあるために
普通の人には問題ない行動でも彼女達にはできません。

体験版ではっきりとわかるのが以下の通りとなります。

 人物 /才能    /呪い
 智  /なし    /男であると知られてはいけない
 るい /高い身体能力/約束をしてはならない
 花鶏 /???   /???
 こより/???   /???
 伊代 /???   /???
 茜子 /???   /???

主人公の智だけは呪いがあるのに才能がないという、
周りからも違う存在となっています。

どうして智には他5人にある才能がないのか、
彼女達の才能と呪いは何か、
ここは製品版で明らかとなります。

・智の秘密を隠す綱渡りの日々

オーバーな言い方ですが、
ほぼ全編がこの手の部分となっている気がします(笑)。

学園生活をしていた智では守ってきた秘密、
しかし同盟を結び彼女達と距離の近い状態で接する事で
智は毎日が危険と隣り合わせでの生活となります。

智は無事に自分の秘密を守ることができるのか、
ネタバレしますがバレてしまいます。

エロゲだからね、仕方ないね。

○各ルートへの分岐・概要

本作品初回は選択肢なしでの
共通ルート→オープニングムービー→るいルートと進みます。
それ以降は選択肢が表示され、各ルートへと分岐となります。

どのルートも共通ルートを通る事になるので、
ゲーム開始直後にメニュー画面の「次の選択肢へ進む」を選んで
スキップして、OPムービーを見終わり各ルートを始めるのがいいかと思います。

各ルートの内容について少しだけ触れていきます。

 ・共通ルート(体験版でプレイ可能)

智の亡き母の手紙から皆元るいと出会い、
そこから様々なトラブルに巻き込まれながら
6人の集まりとなる。

それぞれの抱える問題を解決するため同盟を結び、
まとまりもない中で行動をすることになる。

花城花鶏の奪われた本を探す中、
手がかりを得られる人物と会うことができた。

その人物は6人が出会うトラブルの時に
一度会ったことのある、尹央輝(ユンイェンフェイ)。

非合法な集団のリーダー央輝は智の要望を聞き入れ、
交換条件として街で賭けとなるパルクールレースへ
出場することになる。

レースに勝てば花鶏の本も戻り、茜子の無事も保証される。

しかし負ければ智は破滅的な未来を辿ることとなる。

 ・るいルート(体験版で一部プレイ可能)

日常を過ごすことの出来た6人は特に当てもなく
たまり場で時間を過ごすことになった。

るいは花鶏の屋敷に居候をしていたが長くはもたず、
智の家で同棲することになり、智も自分の身に危険を感じながらも
二人で生活することになった。

智の次の目標は呪いを解くこと。
解決手段を調べるため仲間に呪いについて意見を求めようとするが、
意見の食い違いから衝突、6人の間に亀裂が入ってしまう。

智はるいと二人の行動で呪いを解く手がかりを探すことになるが、
るいの様子がおかしい。

るいは自分の家庭の事、亡くなった父の遺産について
打ち明けることにした。

 ・花鶏ルート

花鶏は智との出会い以降、仲間へのセクハラが止まらない。
智は迷惑に思う一方、自分が男であることを知られては
花鶏に興味を持たれなくなるのでは複雑な思いをする。

日常を過ごす6人の元へ三宅という記者が声をかけ、
豪邸の取材を協力してほしいと頼まれる。

彼女達は花鶏の屋敷を紹介し取材を受け入れることにした。
記者の口から花鶏の屋敷より大きな屋敷があることを知った
6人は暇つぶしがてら探索したところ、屋敷の住人は智の知る人物、

尹央輝を紹介し、彼女達に協力をした才野原恵であった。

呪いを解決する一行は花鶏の本「ラトゥイリの星」が
手がかりとなることを知り、解読を試みようとしたところ、
何者かに本を盗まれてしまう。

慌て気が動転した花鶏は仲間も誰もかもを疑い、
孤立した状態で本を探すことになる。

 ・こよりルート

鳴滝こよりには何年も会っていない姉がいる。
久しぶりに再会を果たした姉の小夜里は、
探し物の依頼をこより達に依頼をする。

自分達の才能を人助けに使える事が分かった
彼女達は掲示板で依頼を受け付ける活動を始める。

智はこよりが過ごす日々が楽しく、
こよりの過去の話、かつて出会った王子様のことについて聞く。

智にはその話に心あたりがある。
それはかつて呪いを踏んで命を失いかけた自分の事ではないのか。

こよりが昔の事を思い出せば智の呪いを踏むことになる。
智はどうやってこよりと接していいかわからなくなる。

 ・伊代ルート

伊代は真面目で優しく不器用な生き方をしていた。
空気読め、と言われながらも空回りな正論を唱える伊代。

智はそんな彼女に好意を抱いていた。

同盟を組む仲間達に問題が起きた。
花鶏が両親と口論となり家出、居候をしていたるいと茜子も
出ていくことになった。
さらにいつものたまり場は閉鎖され、行くあての無くなった6人。

彼女達の元に恵が現れ、話を聞き自分の屋敷を案内し、
花鶏達の当分の間の宿泊と智達も屋敷で過ごすことになった。

屋敷の持ち主はかつて呪いを調べていた人物で、
呪いを解く手がかりが得られ、解決への進展があった。

そんな屋敷で過ごす日、智は現実感のある夢を見て
うなされることになる。

不安を覚える智の周りで事件が起きる。
呪いを解く者達の前に妨害する者が現れる。

彼女達は呪いを踏み命に関わる状況へと陥ってしまう。

 ・茜子ルート

茜子は不思議な人物である。
毒舌に電波的な発言をするのは日常的、
自分の才能や呪いを隠そうともせずに生きてきた。

智にとっては自分の秘密を知られることが
命の危機となるのだが、するどい茜子の事を
悪い気がしないでいた。

呪いを解く算段はうまく進み、
花鶏の本、恵の屋敷などに手がかりがみつかり
呪いを解く儀式までたどり着こうとしていた。

しかし、解決に近づくにつれ、
襲い掛かる呪いは苛烈になり、
呪いだけでなく何者かの妨害を受けるようになった。

呪いを解くための最後の鍵、それは和久津 智。
彼女達の物語は終わりを迎える。

○Hシーン

エロゲーではありますがHシーンは少なめ、
るい3、花鶏2、こより2、伊代1、茜子1シーンとなっています。

知らずに見れば女同士の行為に思いますが、
女装した智とヒロインのやり取り、背徳感と純愛が
合わさったようなエロとなっていました。

○感想

時間の空いた日に1~2時間程度進めようと思ってたのに夢中で見てしまい、
止め時を見失ってエンディングまで中断無しでプレイしてしまいました。

最後の伊代と茜子ルートに至っては2つ合わせて6時間近くぶっ続けで
みてしまいその日の予定を後回しにするぐらい目が離せなかった作品でした。

購入された方は自分のようにはならず、
時間を決めてのプレイをするよう注意をしてください(笑)。

コミカルとシリアスが隣り合った物語で、笑ったり怖くなったりしました。

展開によっては精神的に辛い部分もあり、
シーン描写で気持ち悪い場面もありました。

グロテスク注意ぐらいと思ってみてください。

智が乗り越えるのは呪いだけでなく、
同じ呪いを持つ仲間達とも分かり合えない隔たり、
ここを注目しながら物語を見てもらえればと思います。

これで1本目レビュー終了、2本目をプレイしてみます。

以上、るいは智を呼ぶ‐フルボイスエディション‐の
レビューになります。
最後までご覧いただきありがとうございました。

下記より購入ができます。

るいは智を呼ぶ ―フルボイスエディション―るいは智を呼ぶ ―フルボイスエディション―

広告