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W.L.O.世界恋愛機構(PCソフト)レビュー

世界の少子化を防ぐため、まずは恋愛をしましょう。
そして子作りをしましょう!?

タイトル:W.L.O.世界恋愛機構【萌えゲーアワード2009 キャラクターデザイン賞銀賞受賞】
製作:あかべぇそふとつぅ
ジャンル:アドベンチャー
発売日:2014年03月20日※パッケージ版の発売は2009年03月26日
プレイ時間:検証中

注意 本作品は同人作品ではなく、
   DMMにて販売されている作品になります。
   あかべぇそふと15周年記念のセールで購入した作品になります。
   ※キャンペーン期間は終了しました。

ゲームの紹介の前に少し雑談をさせてください。

セールでまとめ買いしたあかべぇそふと作品を購入後プレイして
記事にしていましたが、前回の記事は6月に掲載した『刃撫魅!』以来となります。

この期間ゲームをプレイしていなかったのではなく、
ずっとこの『W.L.O.世界恋愛機構』をプレイを続けて
約3か月間かかってようやく全て見終わりました。

プレイ期間がどれくらいなのか振り返って調べてみてますが
今までのADVゲームの数倍近いボリューム量となっていました。

どうしてこんなにぎっしりとしたテキスト&ボイス量に
なっているのでしょうかね?

そんな、超・大作品を今回ご紹介します。
パッケージ版の発売から10年近く経った今も
色あせない恋愛アドベンチャーが楽しめる作品となっています。

○オープニング

黒田 祐樹は音羽学園に通う生徒。

これといった特徴もなく、勉強も運動も平均以下、
社交性もあまりない学園の一生徒であった。

しかし、そん彼に目をつける組織がいた。

黒田祐樹の前に現れ、自らをWLOと名乗る女性はこう告げた。

『おめでとう、黒田勇樹殿。
 あなたには恋愛をする自由と、義務が与えられたわ』

WLO-World Love Organization
世界恋愛機構の五百倉 蛍は一枚の写真を取り出す。

それは黒田の幼馴染で同じクラスの久坂 愛奈であった。

『我々WLOは世界の少子化を防ぐためには恋愛が必要であると考えている。
 よって黒田勇樹、久坂愛奈と恋愛し、子作りをしなさい。』

話を聞いた彼の行動、それはー

くろだ゛ゆうきは にけ゛た゛した!
しかし まわりこまれて しまった!

彼の命運や如何に。

○登場人物

・久坂 愛奈(CV佐本 二厘)

黒田の幼馴染でクラスメイト、家が隣同士なこともあって
子供の頃から仲が良かったのだが、とあることがきっかけで
やや距離を取るようになった。

学園祭の実行委員でまとまりのない3-11の出し物を決めるのに
苦労をすることに。

愛奈自身が知らないうちにWLOのターゲットにされていて
二人の仲が近づくとこととなる?

・五百倉 蛍(CV風音)

黒田のクラスメイトでいつも文庫本を読んでいる口数の少ない生徒。
しかし本当の正体はWLO東日本第七支部班長、
黒田祐樹を対象者として選ぶこととなる。

姉の五百倉 光は上司にあたり、姉妹揃って辛い物好き、
麺を豪快に食べるのが礼儀となるらしい。

・早川 優梨子(CV松田理沙)

黒田達の一年後輩になる学園祭の実行委員。

各クラスや部活動の出店の配置や要望をまとめる調停役として
困りながらも体当たりで仕事をこなしている。

とんでもない妄想癖の持ち主で男の人との出会いや
恋愛に関するキーワードだけで妄想があふれ
鼻血で辺りを真っ赤に染めることが多々ある。

・依那(CV民安ともえ)

WLOにて開発されたフィギマキナ(ロボット)。

黒田祐樹をサポートするべく、
妹の黒田依那として住み込むこととなるが、
やる気が空回りとんだドジを踏むことも。

尊敬する蛍に近づくべく、彼女と同じメガネをかけて
WLOの一員として頑張っている。

・アリサ・クレイン・フェルミナ(CV海原エレナ)

3-11に転校してきたお淑やかなイギリスアメリカのハーフ、

実際は蛍達WLOの同業者にしてライバルの
NOA(Nothing Or ALL)の構成員。

エースと呼ばれる彼女ではあるがターゲットの被る蛍を相手に
負けることもしばしば。

・サラサ・クレイン・フェルミナ(CV松永雪希)

アリサの妹で病弱な少女、音羽市の総合病院に入院中。

入院歴が長く病院のベッドで読書をする日々を送っている。

姉が通うことになった音羽学園の話を聞き、
どんな学園か興味を持つようなる。

・黒田 祐樹

WLOに目をつけられてしまった可哀想な主人公。

何においても劣っている彼ではあるが子だくさんの遺伝子を持つため、
WLOのサポートを受け、恋愛をして子供を作ることを迫られる。

雪じゃなかった、雷印のコーヒー牛乳が好き。

・第七支部オペレーター
 沖田 恵(CV夏野こおり)菜原 捺(CV黒木まゆ)
 花崎 雪絵(CV冬宮メア)

コーヒーと桜大福が自慢の喫茶店「POTOS」の店員は表の顔、
正体は蛍の所属するWLOの支部となり、彼女達はオペレーターとなる。

本来はWLOの制服を着るべきなのだが、
オペのリーダー沖田恵が可愛いメイド服が着たいとのことでこれが正装になっている。

○黒田祐樹の災難!?

WLOの説得もあり恋愛のプロジェクトを受けることになった黒田祐樹。

今までは自分でできる範囲でしかやらなかった勉強や運動は
WLOの元でスパルタ特訓、恋愛に必要なおしゃれやデートの練習の日々。

今まで通りの学園生活も平穏とはいかず、
黒田のクラスでは学園祭の出し物でもめて
メイド喫茶にするか演劇にするかと収拾がつかなくなることに。

さらにWLOのライバルNOAがやってきて
両者から久坂愛奈がターゲットにされて穏やかになれない黒田。

さらにさらに依那の前に現れた謎?の少女との争いから
自体が混沌としていくことになる。

そんな中で黒田祐樹が選んだ相手は誰となるのか?

結論:何もかもべーさんが悪い。

○フローチャート/プレイ時間

ゲーム中いくつかの選択肢によって6つのエンディングへと分かれます。

大筋として共通ルートから3つのルート、
「愛奈・蛍ルート」「依那・優梨子ルート」「アリサ・サラサルート」
の分岐ルートを進んで更に各ヒロインの個別ルートへ進むようになっています。

以下、自分が記録したプレイ時間となります。

①共通→依那・優梨子→依那ルート 21時間半
②分岐→優梨子ルート       5時間半
③愛奈・蛍→愛奈ルート      7時間半
④分岐→蛍ルート         3時間
⑤サラサ・アリサ→アリサルート  20時間
⑥分岐→サラサルート       3時間

おおざっぱにまとめると60時間超の作品となっていました(長すぎ・・)。

二人のルートと個別のヒロインルートまでは確認していませんが
圧倒的にアリサは他ヒロインに比べて内容が詰め込まれていたと思います。

○Hシーン

各ヒロイン6人の5~6シーンとなっています。

告白後も選択肢が出てくるので見ていない
イベントシーンは遡って選びなおしをする事がありました。

○おまけ

ゲームのタイトル画面にも多くのおまけ機能がありました。

特定の日付でゲームを起動すれば登場人物の誕生日を祝う
タイトル画面になったり、七夕などの季節でも変化がありました。

ゲームクリア後はエンディングを迎えたヒロインが
変化したり(元に戻して・・)、左端の優梨子にカーソルを
合わせると鼻血を出すなど細かい変化があります。

いずれかのエンディングを迎えることができれば
EXTRAにてCG・Hシーン・音楽を視聴できます。

楽曲数は166曲、曲だけ聞くと定番の曲から「こんな曲使われていたっけ?」
と思ってしまう曲など様々。

オペレーター捺の小話を吟じる「WLO小咄~冥土亭ナッツ~」に至っては
一場面でしか使っていないなど贅沢な使い方もされていました。

EXTRAMenuにもこだわりがあり、
3-11の座席にカーソルを合わせると生徒一人一人の情報が
載っていたり(この生徒達の情報はFDで使われています)、
メイドさん達だとセリフ変化があったりなどします。

ゲームクリア後も色々触ってみれるおまけとなっていました。

○次回作「L.L.S」について

WLO世界恋愛機構の発売の後、ファンディスクとして
『W.L.O.世界恋愛機構L.L.S.-LOVE LOVE SHOW-』が発売されています。

本編ではなかったエピソードや他多数のサブヒロインとのHシーンが
見れる内容となっています。

レビューを見るとやや不評なコメントを見かけますが、
一体どんな内容になっているかプレイしてみたいと思います。

○感想

プレイを終えて「終わった、ようやく終わった・・」と
疲労感が残るくらいの超・長編アドベンチャーゲームでした。

タイトルに『恋愛』とついているので、恋愛ADVには違いありませんが、
主人公黒田祐樹の日常プラス、
彼の見えていない舞台裏でのWLOやNOAのやり取りなどを
コミカルに、時に悲壮感や緊迫感を出して日々が進んでいくゲームとなっていました。

ヒロインへの告白後からHシーンが駆け足で続いて
突如エンディング!というバランスの悪さが気になり、
その告白前までの紆余曲折がほぼ大半を占めていたような気がしました。

この部分を面白いか?と言われるとそうでもなく
頑張る(事を強要されている)黒田とバックアップするWLOの日々を
描いた日常作品だったのかと思います。

長かった作品だっただけにメインキャストはもちろんサブキャストにまで
設定が深く掘り下げてあり、何気ないたった一言が積み重ねた日々の上で
出た言葉だと思うと感慨深く感じたりします。

おそらく今後このような形のアドベンチャーゲームは
出てくるとは思えないので、過去にはこんな形の作品があったのかと
懐かしむ事になる一作だと言えます。

いまからオススメできる作品とは言いづらいですが、
プレイすれば必ず思い出として残る作品を紹介いたしました。

以上、W.L.O.世界恋愛機構のレビューとなります。
最後までご覧いただきありがとうございました。

下記よりDMMにて購入ができます。

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