アオハループ底辺キモオタの僕が転生してスクールカースト第一位の美少女と青春をやり直すお話レビュー

2024/05/12/22:30

タイトル:アオハループ底辺キモオタの僕が転生してスクールカースト第一位の美少女と青春をやり直すお話
サークル:アトリエTODO
発売日: 2023年05月08日
ジャンル：ロールプレイング（戦闘無し）
プレイ時間:体験版は３０分ほど　製品版は追加２時間ほどでクリア

‐あの青春時代をもう一度やり直すことが出来るなら‐

陰鬱な人生を送り後悔を残しこの世を去った主人公、
彼が目を覚まして見たのは死後の世界ではなく忘れもしない学生時代の光景。

何もかもが自分が経験したその当時のまま、
その場で一際輝いて見えるのは主人公が片思いをしていた少女、石鳥ユイカ。

当時はろくに話もできずいたが、やり直しができるなら彼女に告白ができる、

と思っても当時の主人公ユウヤは周りからいじめられた陰キャ。
ユイカの傍には俺様気質なイケメンな草賀ハヤトがいてろくに声をかけることもできませんでした。

この当時を再現された世界なら、勇気を出してユイカと恋仲になろうとするユウヤ。

主人公の行動で結末は変わり、当時と変わらずハヤトの女にされるか
かつての失敗を生かしてユイカと結ばれることになるかはあなた次第。

あの眩しい夏の青春時代ももう一度。
タイムループの果てに最愛の彼女を幸せにできるハッピーエンドを目指しましょう！

サークルとしてはこれまでボイスASMR作品やノベル作品を制作されたサークルさん、
ゲームとしては今回が初めてでしょうか。

本作のシナリオ・システム製作は未亜見あみ、サークル未亜見あみ製作作品はこちら。

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サークル未亜見あみは割とクレイジー（？）な作風ですがこのアオハループではややマイルドに表現。
作中のフリーダムなふるまいを見せるユイカや根っこからのドスケベ主人公とのやり取りに笑わせてもらいます。

しかしそんな楽しい時間を過ごしても徐々にチャラ男のハヤトの魔の手がユイカに迫っていきます。
あっという間に過ぎゆく時間にユイカを陥れる災難を解決することがこのゲームの目的になります。

本日はこちらの作品を紹介します。

〇ゲームの進め方※体験版範囲内

オープニングでは主人公ユウヤ（名前変更可能）の死、
彼は自分の性格からか無為な人生を過ごし終えてしまいます。

そんなユウヤが死の間際願ったのはずっと後悔をしていた学生時代、
１人の少女を想い彼女と青春時代を過ごせていればと悔やみ亡くなってしまいます。

その思いが通じたのか、彼は学生時代を過ごした教室、自分の姿も含め全てが
過去の世界を再現された世界へとたどり着きました。

彼の願いは唯一つ、憧れだったクラスメイト石鳥ユイカと恋仲になる（そして童貞卒業する）ことでした。
かつての記憶を頼りに２度目の人生が今始まります。

ゲームとしては探索ＲＰＧ、ユイカ含めＮＰＣキャラに話しかけてハッピーエンドを迎えるために
必要なヒントを得ながら進めていきます。

そしてこのゲームで最も障害となるのがチャラ男のハヤト。
根倉で陰キャなユウヤに突っかかり、嫌がるユイカに強引に迫りながら自分の女にしようとします。

過去をやり直すことが出来て怖いものはやっぱり怖い、ユウヤは彼を目の前に勇気もなく無力さを痛感し
ユイカが酷い目に遭っていても手が出せずにいます。

ゲームオーバーはプレイ中に移動した時に増加するＮＴＲ進行度が１００に達すること。
それまでの間に多くのきっかけを得ながらハッピーエンドへの道のりを探っていきます。

マップ内にはいくつもの「ＥＶＥＮＴ」「ＨＩＮＴ」アイコンが登場。
教室内にいる男子に何の役に立つかもわからず「ちくわ」を押し付けられます。

これが今後の行動に影響を与える・・かもしれない。

さて校内を出てから本格的にゲームスタート、ここからＮＴＲ進行度が上昇し移動中やマップ移動をするたびに
進行度が増加していきます。
具体的に言うと数値の分だけハヤトがユイカに対して迫ってきているというもの
（そう考えると精神的にクるものがある・・）。

校外では光るアイコンに触れるとこれまでの記憶を振り返りユイカのベストショットを入手し、
僅かながら進行度を軽減します。

そして重要なのが会話を重ねることで増加していく「覚悟値」と「堕落値」。
これはタイムループを繰り返しても永続的に残るので次回の選択肢時に役立ちます。

ユイカがドーナツ好きとのヒントを得ればドーナツ店に彼女と遭遇し会話イベント、

公園では子供たちと一緒に遊ぶ光景が見れます。

そんなひと時を過ごしていても無情にも時間は流れ進行度は１００に到達。

執拗に押し迫られ、そして何かの弱みを握られているのかユイカはチャラ男の言いなり、
今の今まで抵抗を続けていた彼女は遂に気持ちが折れハヤトの女となってしまいました。

その情事を目撃したユウヤは絶望し、この世を去り再び死を迎えます。

そして目を覚ましたのは２度ならず３度目のあの教室、
全てがこの日から始まり自分の記憶以外が同じように進んでいきます。

本当に何度も繰り返しができるなら、ユイカに迫るハヤトを押しのけ今度こそ彼女と交際できるかもしれない。

ここで再び選択肢、始めは覚悟がなく無抵抗だった主人公がハヤトに反抗、
この後もハヤトの身勝手な行動からユイカを守ることが出来ました。

次こそはユイカと恋仲になれる、と思い再び行動を始めようという所で体験版は終了になります。
画面上右上に表示されるループ回数２回目以降のは製品版からプレイが出来ます。

〇ゲームクリアに向けて※製品版以降

そんな訳で製品版をプレイ、体験版では制限された住宅街や自然公園など行動範囲が広がり
多くのイベントを経験していきます（その分ＮＴＲ進行度が上がっていくけど）。

今までは覚悟が無くて何もできなかった主人公ユウヤですが、
ループを繰り返すことで度胸がついたのか遂にユイカをデートに誘うことに、
駅前で待ち合わせをすることでイベントが発生します。

駅前他ドーナツ屋、スーパー、ラーメン店などにユイカが出現。
彼女と会話をすることで好感度が上がります。

一定以上の好感度が上がることにより告白のイベント、
ループ２週目で早くも恋人の関係となることが出来ました。これはもうクリア達成か？

と思えばそうではなくその後もＮＴＲ進行度が上昇、ハヤトの魔の手から彼女を守らなくてはいけません。

そもそもの疑問としてユイカは嫌々ながらハヤトに従っていたのは何故なのか？
ユイカとハヤトの二人について調べていけば解決の手がかりになるかもしれません。

１度目は手が出せず無力感で、２度目は恋人となってもハヤトに彼女を奪われることに、
絶望をしても次こそはとこの悪しきループを変えていきます。

マップ数としてはそれほど多くはありませんが徐々に上がっていくＮＴＲ進行度に焦り
上手く立ち回らなければユイカが寝取られる結末は変わりません。

メニュー画面で今まで集めた情報をもとに解決の糸口をつかんでいきます。
ユイカの事情が分かっても根本的な解決は別の切り口でアプローチする必要があるのかも？

自分のプレイではアレコレ試しながら５回目ループでクリア。
全ての問題を解決してユイカはハヤトと完全に決別、
トゥルーエンドでは制限なく彼女との青春時代を過ごすことが出来ます。

〇Ｈシーン※回想シーンより全開放可能

Ｈシーンは２０シーン。

序盤のユウヤは反抗もできずただハヤトとユイカの乱暴な行為を見守るだけでした。

タイムループを繰り返しチャラ男ハヤトを退けて恋仲になった二人はユイカの自宅内でラブラブセックス。

しかし執拗なハヤトはユイカを脅し続けユウヤには見せないアヘ顔を晒しながら屈服するバッドイベントも。
他コスプレＨや堕落値が上がった状態で彼女を無理やりレイプするシーンなどもありました。

〇感想

タイムループはゲームに限らず漫画やアニメでも見られる世界観。
周りの人達は何気ない日常を過ごす中、タイムループを繰り返す本人は何度となく失敗を繰り返し
訪れる結末を変えていこうと疲弊しながら挑んでいくものだと思います。

本作では憧れのユイカと恋仲になりたい主人公が何度となくループを繰り返して結末を変えていこうとします。
結果はむなしく彼女が堕とされていく様を見る主人公の心境はどのようなものでしょうか。

ゲームとしてはマップ内がコンパクトに作られておりトゥルーエンドまでの道のりは
ヒントを集めていけば割かし楽な短編ＲＰＧとしてクリアできました。
あっさりとしたクリアなのでもう少しボリューム量を増やしてもらっても大丈夫かな？
とも思いましたがそれだとゲームの進め方が複雑化しそうなのでこれぐらいちょうどいいのかも。

ゲーム内容としては短めな作中に純愛・寝取られ・レイプといくつものシチュエーションを
交えたとても濃いＨシーンが印象的でした。
本作のヒロイン石鳥ユイカが色々な表情を見せていく痴態は見ものでした。
アヘ顔・レイプ・ネトラレがある作品なので一部苦手な方には抵抗感があるかもしれません。

自分としては日常感ある会話が割とコミカルに描かれていてその後に訪れるバッドエンドが悲壮感あるものなので
組み合わせとしてはあまり見ないものかな？との思いです。
苦手なシチュエーションが無い方にはプレイしてみてほしいと思います。

今作をきっかけにサークル過去作品のノベルを見てみようと思い、
本作のシナリオ・システムを担当されたサークル未亜見あみにも再度注目してみようと思います。