怪異覚風録 レビュー
タイトル:怪異覚風録 -Devil’s Evoker-
サークル:amara_amaran
ジャンル:ロールプレイング
発売日:2024年02月16日
プレイ時間:４時間半ほどクリア※エクストラシナリオを入れると追加３０分
注意：本作にはホラー要素・一部流血表現があります
悪魔を使役し凶悪な怪異を打倒せ、友好的な悪魔と会話して仲間に加え
融合でより強力な味方を召喚、多くの組み合わせで最強の悪魔召喚士「サマナー」として戦え！
先に言っておきますが、これまでいろいろな同人ゲームをプレイしてきた自分は
ホラー作品が大の苦手なのです（どうしてプレイしたし）。
それでもゲームとしての面白さやヒロインのエロさに惹かれながらプレイ、
ダンジョンを進む中のBGMや効果音や幽霊のメッセージを見る度わめきながら挑戦してみました。
登場する敵は妖怪や怪異などを総称して悪魔、ぶっちゃけアト×ス作品シリーズのアレやコレ。
そんな悪魔達と会話をして仲間にできたりする面白いゲームとなっています。
物語の出だしから作中に要所要所ホラー要素はあり襲ってくる悪魔もいますが、
かなりフランクな悪魔もいて見た目こそ怪異でも会話を交わしてみると人間臭さのある個性が伺えます。
そんな多様な悪魔達と接する主人公の覚（さとり）もなかなかの強心臓の持ち主、
悪魔を相手に動じずオカルト知識を生かして会話に挑戦したりと非日常へ順応していく強かさ、
異界にて淫気に当てられた彼女が自慰や露出をすることに、
悪魔を仲間にする条件としてＨな要求を受け入れていくうちに自ら快楽を求めていく痴情ある作品をご紹介していきます。
〇あらすじ
普通の女子高生、山神 覚（やまつみ さとり）。
学校からの帰りにバスに乗りながら何気なしに目にしたメール、
それは自分の名前が書かれ３０分後に死ぬ、といった悪趣味極まりないイタズラメールだった。
気にも留めずバスの中で眠りにつこうとしたとき、聞いたこともない程の爆音で目を覚ます。
目にしたのは原型をとどめていないバス、事の切れた乗客。そして自分が大きなけがを負っていることに気づく。
台風が近づいているさなかの交通事故かと思っていたがそれだけではない、
淀んだ視界は怪我の影響だけでなく覚は異質な何かを感じ取る。
状況を知らせるスマホには覚を助けるための文面、外を向いてと促され視界に映ったのは
人とも動物とも言い表せないおぞましいもの、
覚にスマホで警告をする者の話ではその異形な者は「悪魔」。
その場から逃げてとスマホからメッセージが流れるが覚はパニックに陥ることもなく冷静に考える。
この状況を知らせてくれる貴方は悪魔？との問いに肯定する助言者。
自らをゴブリンと名乗る悪魔は彼女を救いたいと願い契約を結んで欲しいと伝える。
交通事故と突如現れた悪魔の存在、そして自分が死の危機に瀕している最中でも
落ち着いて考えて目の前の非現実を受け入れる、覚の答えは是。
契約を交わした覚は姿を一変し、具現化した悪魔ゴブリンと力を合わせこの場を脱出する。
ここは「異界」、現実の世界から離れ亡者がさまよう世界を脱出する為、手に取るものを武器にし立ち上がる。
穢れで満ちた空間、生者である覚がここから脱出するには
異界の主を相手にして前へと進むしかない中、覚悟を決めた覚とゴブリンの戦いが始まる。
〇ゲームの進め方
初回操作は戦闘、容赦なく襲ってくる元警官のゾンビコップと戦います。
戦闘では攻撃やスキルを使い敵を倒していきます。
※覚だけアイテムが使用可能
種族に「屍鬼」と書かれたゾンビコップとは戦う他ありませんが
その他の種族は「ＴＡＬＫ」を行うことで会話を試み仲間（仲魔）にしたりアイテムを入手したりできます。
戦闘メンバーは４人、覚・ゴブリンは固定なので後の２体を仲魔で構成します。
※覚のコマンド召喚で控えメンバーとの交代も可能
チュートリアル終了後は拠点の社を休憩所として活用、
ゴブリンや仲魔と会話して成長やＨイベントを見ることもできます。
イベント進行でメインイベントやサブイベントが更新、
サブイベントには特定の仲魔や淫乱度が必要になることもあります。
一つ目のサブイベントは来た道を戻って再びトンネルの道へ、
そこでは覚の記憶に新しい聞き覚えのある人の声。
順番が巻き戻りますがオープニングシーン、バスに乗る際に乗客の一人が荷物を落とす場面、
その中身はエロ本で覚に見られてしまうオタク。
ポエポエ言っているのは後にバスの事故で亡くなったオタクの亡霊でした。
そんな亡霊オタク改めポタクが雑霊に襲われているところを助け、
現在覚が拠点にしている社に留まってもらうことになります。
ポタクからは支援として武器の合成レシピを入手可、
今後拠点で素材アイテムを合成して強化武器や回復アイテムを作成できます。
武器や装飾品などは人間の覚専用・ゴブリン専用・仲魔の特定種族専用と互換性が無いので
今のメンバーに合う装備品を合成でつくるのがいいでしょう。
さて本格的なダンジョン探索スタート、不気味なＢＧＭに幽霊の類と遭遇することにビクつきながらプレイ。
ＢＧＭとは別に何か「カーンカンカーン」のような鐘の音が聞こえて心臓に悪い、
なぜかその音が移動する度大きくなったり小さくなったり・・？
これがはっきりと分かったのは敵が接近してきたとき、悪魔版の足音に相当して
見えない敵との距離を鐘の音の強弱で表していました。
こういう演出に感心する余裕もなくビビりながらプレイ。
ゲーム序盤の敵ながら結構強め、２、３回戦っただけで消耗が激しく拠点へ帰っての繰り返しで進めていきます。
強そうな仲魔を戦闘に加えて挑んでみましたが敵の属性攻撃で弱点を受けたり一撃死も経験しました。
図鑑で詳細を見ていくと右側の属性に耐性や弱点、破魔や呪殺に弱点があると
それだけで即死効果になるようです、あぁ～何となく思い出した、アト〇ス作品もそうだったけ・・。
それならばと序盤強敵なゾンビコップに対して破魔属性のルモを詠唱、
狙い通りあっさり即死で倒せたので今後は敵弱点を突きながら戦っていきます。
仲魔を合成して新たな仲魔を創造、スキル継承や融合時に仲魔のセリフなど
かなり細かな点が表現されています。
その後も強力なボスに挑み勝利し次の拠点へ、ＲＰＧのステージとしては
２つのダンジョンをクリアし最終戦へ挑むと割と短編構成な舞台ですが、それが一筋縄ではいかないようになっています。
時に撤退して先行くための作戦を練ったり命がけで敵から逃げおおせたりと波乱続き、
生命の危険以外にも貞操的な意味で覚に試練が続きます、廃村に湧く温泉で一息ついたかと思うと
怪異の仕業で着ていた制服が盗まれたり、
強い悪魔との交渉で仲間になってもらえないかと頼めば尻を触らせてくれと要求する奴、
さらには何でも斬りたがる悪魔アミキリはその制服を切らせてほしいとのこと、
仲魔になってくれるならと決断する覚は制服を差し出し下着姿に、今後立ち絵は元に戻らず
この格好で会話して戦うことに・・。
下着姿で行動する覚に仲魔は反応が様々、数少ない異界の住人にも驚かれたりと各人物にセリフが用意されていました。
さらに淫乱になってくるとさらに衣装を変えることも？
戦闘でも異界の世界についても頼れる相棒ゴブリンとの奇妙なタッグを組んで先へと進む覚、
この先へ進み待ち受ける元凶との戦いを乗り越えられるか、結末をご覧ください。
〇エクストラモードについて
ゲームクリア後、セーブデータの保存が指示されます。
タイトル画面のエクストラモードでクリア済データを開くとアフターシナリオが解放されます。
そこでは異界を抜け出し病院へと運ばれ入院生活をすることになった覚、
現実の人間世界へと戻ってきた彼女ですが異界での経験は消えずに残り今後へと影響します。
その影響は性的経験も同じで病院内で露出行為を行ったりと大胆な行動に出ることに、
アフターシナリオではＨシーンの全開放他このエクストラモードでしか見られないシーンも用意されています。
〇Ｈシーン※エクストラモードで全開放可能
Ｈシーンは１２＋α（悪魔とのセクハライベントなど）、
契約の為ゴブリンと身体を交わす覚、時に異界の影響で性欲を持て余して彼女自らが背徳的な行動に出ることも。
性欲を抑え切れられず一人自慰をする覚、不意打ちにカメラの怪異が彼女の痴態を収め
異界内の新聞で記事になるなど、
露出イベントは最初こそ奪われた服を取り返すために仕方なく全裸で行動していましたが、
次第に自ら服を脱いで露出行為を目覚めていく覚。
どれも無理やり犯される、といった場面はなく異界で生き残る為に仕方なくＨな要求を受け入れていた
彼女が次第に快楽に目覚め自ら痴態をあらわにする描かれ方でした。
〇感想
終わってみればマップ数も少なめでコンパクトなゲームでしたが悪魔との交渉や
メンバー編成などを自由に編成できるのでかなり遊び甲斐のあるゲームです。
サブイベントや図鑑コンプリートなども目指す方には深くとことん遊べる作品でした。
ゲームも一本道だけど行き止まりや先へ進めない問題に対してプレイヤー自らが試行錯誤していきながら
解き進めていく形でしたので戦闘時の難易度も合わせてやや高めだと感じます。
Ｈシーンに関してはヒロイン覚の悪魔より貞操観念の低く性欲増しな痴態を露にする
背徳的なものとなっていました。
物語全体を理解することはできず難しい（読めない）単語もありますが、
雰囲気としてホラーな作風を味わうつもりでプレイしてみるのがいいでしょう。
以上、怪異覚風録のレビューになります。
最後までご覧いただきありがとうございました。
あぁ～怖かった。
下記より購入できます。
