『同人』の意味を調べてみる【小ネタ集】
当サイト「同人ゲーム速報!」が皆様に見ていただき5年を迎えることが出来ました。
これまでの記事を振り返ってみてももう少し上手く文章を作れたんではないか、
撮影したゲーム画像ももっと良く編集できたのではないか、そもそもゲームプレイ下手じゃない?
と、いまだに拙いサイト運営を行っておりますが皆様の目に触れてコメントを頂けることになり幸いと思っております。
これからも多くのゲームのレビューを続けていきたいと思っておりますが、
ここで前々から疑問に感じていたことを述べてみます。
それがタイトルにもある同人誌・同人ゲームの『同人』ってどういう意味だ?とのことです。
おおまかには把握しているつもりですが、どうも明確に定義しづらい言葉だなぁと常々感じ取っていました。
それでいて堂々と同人ゲーム速報!とサイトを名乗っているのも恥ずかしいと思うので
どこかの機会で意味を知っておこうと本日の記事で自分なりに調べたこと記事としてご紹介します。
少しばかりお時間のある方はこの読書感想文のようなものにお付き合いをお願いいたします。
お時間の無い方の為にも結論をまとめてここに記しておきます。
これから延々と書く内容をコンパクトにまとめていますので開いてご覧ください。
↓
「同人」とは →右クリック
『同人』とは同じ趣味を持った人。
「同人‐誌」なら文学作品を趣味に持つ同士でやり取りされる文学誌。
明治から始まり戦前までは非流通なものとされていて、時代が変わるにつれ同人と分類されるものが文学作品から漫画・ゲームなどと変遷していき、出版社では流通されず別経路で製作後の販売から購入が行われる場。
追記:コスプレも同人という枠内に入るよ!
目次
※調べるにあたっての注意・参考書籍
今回「同人」をテーマにして語るにあたって事前にお伝えしたいのが、
自分なりの調べた内容をまとめた感想文のようなものだと思い見てほしいと思います。
辞書をひいて調べればすぐに意味は出てきますが、これがどうしてもしっくりこない。
そんな訳であれやこれやとネットで調べて本を読んだりと色々雑に情報を集めて
かなり個人的な解釈をしたり自分勝手な妄想を働かせた文面としてお送りしていきます。
何度も言いますが
×「これが正しい同人の意味だ!!」
〇「適用にパズルのピースを組んでみたらこんなものが出来上がったよ~」
というくらい緩いものとなっています。
できればその情報の断片を振り返りながら話半分に聞いてもらえれば幸いと感じます。
参考に致しました書籍は→
「同人文化」の社会学:コミケをはじめとする同人誌即売会とその参加者の織りなす生態系を描く
編者 玉川博章
内容としてはコミケの開催に関して参加人数などの数値的な分析を行ったり
同人サークルへのインタビューを行いそれぞれの参加動機を調べていったものを綴ったものとなります。
書籍冒頭でも同人の歴史について触れていますのでそちらを大いにパクり・・参考に致しました。
気になる方は是非お買い求めください。
①同人のイメージ
同人という言葉のイメージって分かりにくくないですか?えっ自分だけ・・失礼しました。
申し訳ないのですが本当に同人が何なのか今の今まではっきりと分かっていませんでした。
ただ何となく「プロでないアマチュアの人が作った作品」「漫画アニメの二次創作」
「ウスイ=ホン」「コミケで販売されているもの」ぐらいに思っていました。
ただこれらの事はそこまで的を得るものではなく、上記の定義=同人とは言い切れません。
色々調べて参考にしたものでお伝えすると、
★重要
同人とは 商業的ではない「非商業的」であり流通をされていないもの。
↑現代から見ると全然違うじゃん!めっちゃ流通しているし
同人誌の取扱店舗も通販もあるし、何ならスマホで買ってそのまま同人誌が読めるから
嘘っぱちじゃん!と、言われるかもしれませんが当時はそうだったのです。
個人的(皆さんはどう思いますかね?)に同人誌・同人ゲームを語るうえで厄介なのが
同人という言葉の範囲というか境界線が変化していくからはっきりしないのが
もどかしく説明がしづらいと思っています。
これからお話しする内容は歴史をさかのぼってお話をします。
②同人の歴史~明治時代
時は明治、日本に古くからあった文明は様変わりし西洋文化が取り入られ、
かの有名な大学が開校しチョコレートが話題になり・・とゴメン適当な事言ったわ(謝)。
歴史はどうしても苦手な印象を持っているので少しばかり変わり種な話題のお話に脱線。
マガジン連載の「さよなら絶望先生」、ここで先生が婦女子生徒の藤吉さんと話をする場面、
以下、漫画よりセリフを抜粋~
藤吉「私同人誌を描いているんです」
望「そうですか 同人誌ですか」
望「ところで藤吉さんはあららぎ派ですが?それともしらかば(白樺)派ですか」藤吉「?」
(中略)望「先生も少し学生時代同人誌をやっていたんですよ。」藤吉「ちょっと意外でした。」
了~
と、まぁ、カップリングの責め×受け派の話題かと勘違いしていたこのお話、
実はここで出てきた「白樺派・アララギ派」というのが同人誌の原点とされています。
当時は同じ趣味を持っていた人が小説・短歌・俳句・書道・美術などを作り
仲間内で鑑賞していた同好会の集まり、これが同人文化の始まりになります。
明治時代の背景は疎いので(汗)分かりかねますが、少なくても個人でプリンターを
所有していることは無いと思うので、この同人の集まりでは小説などを回覧板の形式で読まれていたとされています。
この作品は全国的に出版されてはいないので冒頭でも述べた全国的な流通はされていませんので、
ごく限られた範囲以内での同人作品となります。
③同人の歴史~1970年世代の漫画ブーム
漫画で歴史の話となるとキーマンとなるのが漫画家「手塚治虫」先生。
鉄腕アトム・ブラックジャック・火の鳥など数多くの人気漫画を描いた人物です。
氏の人物像を深く追っていくと話が脱線してしまうのでこちらは割愛。
多くのベストセラー作品を描く先生も漫画家デビュー以前は「漫画の同人誌」を
発行して親しい人物に読まれていたそうです。
④現代においての同人
これ以降については駆け足でご紹介。皆さんもご存じであるようにPCの普及・
インターネット回線の整備がなされ、コンピューターグラフィック(CG)が見られ、
個人規模でもマンガ・ゲームを製作できる環境が揃っていきます。
そして年2回のビッグイベントであるコミケが開催され、
今手にしているであろう同人誌が手軽に購入できるようになっていきました。
他にも同人専門店といえばとらのあな・メロンブックスなどが同人作品を取り扱われ
容易に作品に触れるようになっていきました。
少し話は戻りますが参考にした書籍、「同人文化」の社会学の著書の中ではコスプレにも言及されており、
アニメキャラクターの衣装をデザインしたコスプレは同人文化に入るものとされています。
⑤同人という言葉の変化
ここまでパパっと1800年代後半から2000年代のかいつまんでお話しました。
当時としては文学作品を同好の士だけの狭い範囲内で読まれていた同人作品が、
現代では作品そのものや流通のされ方も変わりつつ製作サークルも購入者も増えながら今に至る、
というのが自分なりの考え方になります。
漫画を例に出すと、自分(または少人数のグループ)で描かれ販売形態が出版社を通さず
コミケ又は同人取扱店で扱われるのが「同人漫画」、
対比となるのが出版社で連載されるような漫画を「商業漫画」と分類ができるかと思います。
※余談:自費出版は出版社にお金を払い書籍を店頭に売りに出すので同人作品と違うと言えます。
少し砕けた言い方だと同人(明治)が同人(現代)でなくなっているため、
スムーズに意味合いが通じなくなっている節はあるのではないでしょうか。
⑥まとめと感想
長々と乱れた文面で綴ってしまった為、整理してお伝えします。
『同人』とは同じ趣味を持った人。
「同人‐誌」なら文学作品を趣味に持つ同士でやり取りされる文学誌。
明治から始まり戦前までは非流通なものとされていて、
時代が変わるにつれ同人と分類されるものが文学作品から漫画・ゲームなどと変遷していき、
出版社では流通されず別経路で製作後の販売から購入が行われる場。
追記:コスプレも同人という枠内に入るよ!
これが自分なりの「同人」の解釈となります。
実はというとこの同人と商業の線引きは昔から疑問に持っていて
言葉にはできなくても何となくの感じで同人はこういったものと認識していました。
ただ最近だと時代が変化していき、
同人サークルの法人化やゲーム会社のサブブランドで同人サークルの立ち上げなどの話題を
聞くと自分だけが持っていた認識が何かおかしかったのか?と思い悩むことが多々ありました。
さすがに法律や税務に関してまで踏み込むには知識が足りないので分かりそうな範囲内にとどめ
自分なりの言葉にかみ砕いて今回記事とさせていただきました。
もしこれまでの文章で間違いなどがあればご指摘を頂ければと思います。
同人に対しての別視点での考察をお持ちの方がいましたら併せてコメントいただければ幸いです。
元々は同人ゲーム速報!サイト5周年を迎えてゲームレビュー記事以外にもこういった
小ネタを書いていきたいと思っていてようやく形として出すことが出来ました。
今後は同人エロゲでよく使われるジャンルであったりタグにも注目していけば
面白いお話ができるのではないかと思い次回も調べ物をしてご紹介をしていきます。
もし皆様のネタの一つとして覚えてもらえればうれしく思います。
本日は特に長くなってしまいましたが最後までご覧いただきありがとうございました。
同人ゲーム速報!管理人
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