飲精探偵レイ-追憶の時間遡行者- レビュー


タイトル:飲精探偵レイ-追憶の時間遡行者-
サークル:オパパ’sルチ
ジャンル:ロールプレイング(戦闘無し)
発売日:2025年06月13日
プレイ時間:3時間半ほどでクリア
タグ コミカル・良シナリオ作品です

男性の精液を飲んで対象者に起きた出来事まで時間をさかのぼり捜査を行う探偵助手『小早川 レイ』の活動劇を描く物語を紹介します。
この世界には精液を飲むことで発揮する飲精能力が存在し、
主人公であるレイは「時間遡行者-タイムトラベラー」の能力者。
事件に関わった男性の精液を飲んで時間と場所をワープして
事件の詳細を探っていきます。

特殊な調査方法であり探偵としての職務には危険がつきもの、
うっかり犯人に接触しようものなら乱暴な扱いを受けてしまい貞操の危機に陥ってしまいます。

そして本作の特徴としては登場人物が全員シルエット姿、
表情などは見えないのでオーバーリアクションなポーズやセリフから
各人物のリアクションを見ていきます。
もちろん主人公レイが悪漢に襲われた時のHシーンもシルエットでの表示、下着姿にされたり身体をまさぐられたりとの描写もシルエットなのでこれをエロく感じることが出来るかはプレイヤー次第といった所でしょうか。
自分が同人ゲームをプレイした限りでも前例がないくらいの独特の造り、中々に評価の難しい作品だと思います。
本日はこちらの作品をご紹介します。
〇オープニング

きっかわ探偵事務所に迷い込む依頼は不思議なものばかり。
その特殊性か頻繁には客が来ることは無く所長の吉川ハジメ(茶)、

そして唯一の所員の探偵助手の小早川レイ(ピンク)は暇を持て余していました。

仕事が無いのでのんびりお茶でもしようかとビルのテナント階下の喫茶店でお茶を購入、
この店も割と手空きな模様で一組の男性客が「ASMR」談義をしているようなものでした。
待てども待てども依頼は来ない、今日は事務所を閉めて帰ろうとするレイ。

そこへ大急ぎで現れたのが依頼客、先ほどの喫茶店での客の一人で
泥棒に入られたということで犯人を探ってほしいとの依頼を探偵に頼みに来ました。

きっかわ探偵事務所での調査方法は2つ、費用も調査時間もそこそこかかる通常の調査。
そしてもう一つは特殊な方法を用いて即座に事件を洗い出すものがありました。

その方法とは小早川レイの使える特殊能力「飲精能力-時間遡行」。
対象者の精液を飲むことで一つ前に射精をした時間帯・場所で転移を行い事件直後の様子を探ることが出来るのでした。
この視界情報を所長、依頼者と共有することにより必要な情報を入手を行います。

この特殊能力を使うのには留意するべき点が二点。
転移の為に対象者、今回は泥棒に入られた依頼者田中(緑)の精液を出してもらう必要があり、
調査終了後のの世界から戻るにはもう一度その相手の精液を飲むことで元の世界へ帰る必要があります。
今後も立て続けに起きる不可思議な難事件を前に小早川レイは
情報を得て無事に元の世界へ変えることが出来るのでしょうか。
〇ゲームの進め方

本記事では一章の泥棒に入られた田中の事件について紹介。
メインストーリーを進めるには机の上の書類を調べることで進展、
それまでの間に所長の話を聞いて今後の事件への心構えを聞いておきます。

一章での助言は「所持品の確認を行うこと。」
今持っているアイテムはスマホと高性能の双眼鏡。
実際の調査現場で何を所持しているうえでできることを考えていきましょうとの助言をもらいます。

またゲーム開始時にアイテム「穢れの記憶」について説明があります。
時間遡行の能力を使い転移したレイが間違った行動を取って男性に犯されてしまった場合、
穢れの記憶を持った状態で物語が進んでいきます。
ゲームクリア時にこのアイテムを所持していると回想シーンときに
隠されたエピソードが解放できないのでできる限り襲われないような行動を取るようにしましょう。

メインストーリー進行時は依頼者の内容について詳しく確認、
泥棒に入られた時にあなたは部屋の中にいたか?との問いに・・




『アイマスクをしてエッチなASMRを聞いてオナニーをしていました!』と力説。
これにてレイの飲精能力を説明をして調査を行うことになります。

転移後の場所は依頼者田中のマンション前、ここにいれば泥棒の顔を見ることが出来るのと張り込む場所を探します。

候補の一つとして自販機の陰に隠れていれば犯人の顔を見ることが出来るのでは?と考えますがこれだと犯人側からも見えてしまいますので危険。

駐車場の車の後ろにいれば、と思ってもここも距離が近いので危険。

レイが取った行動は道路を一つ挟んだ公園からマンションの入り口を見張ろうというものでした。
ここからだと距離は遠いですが所持している高性能双眼鏡を使い泥棒の顔を見ようとします。

マンションから出てきたのはレイも見たことがある人物、
喫茶店で田中と一緒にASMRについて語っていた田中の職場の先輩だったのです。

レイは共有の力で所長と依頼者田中に犯人の正体を報告、
どうやら彼も薄々犯人は先輩ではなかったかもと疑いつつもはっきりさせたかったのでした。

犯人が分かったのでこれで事件解決、とはいかず時間遡行を使ったレイにはもう一仕事が残っています。
それは元の世界へ戻る為にこの場にいる田中を探しもう一度精液を飲んで帰る事でした。

レイは大急ぎで事務所へ戻り精液を出そうとしている田中に対して
フェラで取り込もうとします。

レイは元の世界で戻ってこれて本当の意味で依頼解決、
田中は改めて彼女の能力について教えてもらいます。

まずは過去に遡る為の一度目の精飲、これにてレイは犯行直前の時間世界へと転移します。
その後は犯人の顔を目撃したレイですが、その頃現実世界の所長と田中はASMR談義について大盛り上がり(レイは放っておかれて大怒り)、
情報共有後は二度目の精飲を行い現実世界へと帰還。
過去世界では情報得る事しかできず犯行を止めることは不可能、
さらには帰還時に時間が巻き戻り所長たちがASMRについて語っていた事実は無くなり、
共有を行った記憶のみを所持しているのが時間遡行の制約となっているとのことでした。
※ここでは記載されていませんが過去世界への転移中に犯人に見つかり
レイが犯されていたとしても帰還時にその性経験は発生せず
彼女の中でのみ経験が記憶されていたことになります。
(この為アイテム穢れの記憶を所持します)
一つの事件が終わり、これにて平穏な日々になるかと思いきや新たな時間が発生、

二章ではバスで痴漢され精液を掛けられた被害女性の依頼、
今度は相手の男性が誰かが分からない状態で犯人を特定し帰還を行います。

三章では所長も頭を抱えるほどの厄介な出来事に遭遇、
美人局(つつもたせ)の被害に遭った男性が犯人である女性の情報を調べてほしいとの依頼を受けますが、
あろうことか依頼者の男性は事件から依頼までの間に自宅にて一度射精、
タイミング悪く彼の自宅へ転移したレイはさらに精液を飲んでもう一度過去へと転移をすることになります。

四章以降は男性側にも飲精能力の持ち主が登場、
自分の精液を女性に飲ませることで昏睡させる悪しき人物を探っていきます。

本作は全五章構成、時間遡行で危険な目に遭いながらもレイは無事に事件を解決することが出来るでしょうか。

ゲームクリア後は回想シーンにて各Hシーンが視聴可能、
レイが犯人に襲われた時、レイ以外に被害女性視点でのHシーン、
さらにアイテム穢れの記憶を持たないままクリアすればレイが知らない
これまでの出来事についてみることが出来ます。
〇Hシーン

Hシーンは全てで22シーン、
大半が主人公小早川レイが襲われたり、精液を飲んで能力を使うシーンとなっています。

本作では全編シルエット描写、衣服を脱がされたり足を持ちあがられたりなどの構図で転移先の世界で犯されていく内容となっていました。
〇感想

ゲームとしては事件調査の探偵作品としてミステリアスな内容でありながらタイムトラベラーとして制約を持ちながら過去の世界へ飛んで調査を行う一味変わった探偵作品となっていました。
会話シーンでは向こう見ずの正義感小早川レイが所長に窘めつつも
一癖ある依頼客の事件について語っていきコントじみた話であったり
猥談に近い形のコミカル作品となっていました。
作中一番目に留まるのは全てがシルエットの立ち絵イラスト、
サスペンスもののゲームでしか見ないシルエットゲームで
エロゲとして受け取ることが出来るかは受け手であるプレイヤーによるかと思います。
これが一作品だけだとエロ描写が伝わりにくいのですが
今後このような形のシルエットゲームが出てくれば評価も変わるかと思います。
このゲームが先駆者となるか、といった所でしょうか。
情報を集めていく探索型RPGですが後半になるほど
ゲームオーバー率が高くなりクリアまでの難易度が高く感じます。
もう少しクリアまでのヒントがあっても良かったかと思います。
ゲーム中に使われるBGMはツクールの物でなく
オリジナルの制作楽曲、探偵ものでありレイの探偵としてのあり方を示した世界観が表現されている曲となっていました。
ミステリー作品なだけありゲームクリア後に驚くこともあり
注意深く見ていけば冒頭のやり取りから繋がる出来事の発見があり
かなり緻密に作られたシナリオだと感じました。
未知なるジャンルの一つとしてこちらの作品をプレイして欲しいとご紹介いたしました。
以上、飲精探偵レイ-追憶の時間遡行者-のレビューになります。
最後までご覧いただきありがとうございました。
下記より購入が出来ます。

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