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四国志すぺしゃるDX ~酒池肉うどん戦記~ レビュー

独立をはたした四国地方の4県は武力衝突、
この地を統一するのは浦島太郎の弟次郎。
都市を手に入れれば呑んで食べて遊んで
美女とHなこともヤリたい放題!

タイトル:四国志すぺしゃるDX ~酒池肉うどん戦記~
サークル:ふらいんぐパンジャンドラム
ジャンル:シミュレーション
発売日:2017年12月09日
プレイ時間:4時間半ほどでクリア(カジュアルモード)
※androidでもプレイ可能

android端末で何か遊べるゲームはないかな?と
探した所、興味のそそられるシミュレーションゲームをみつけ
プレイしてみました。

天下統一を目指す地域制圧SLG、
その舞台は日本の戦国時代でも三国志でもなく、
現代の四国地方になります。

日本から独立した四国は
一人の男の手腕とだらしなさ(?)で
群雄割拠の内乱状態、

四国を統一するため軍備増強して他国を制圧、

各地の女性を口説いてお楽しみのH、

そしてこのゲームの最大の目玉となるくらいの
四国漫遊の観光&食べ歩き体験ゲームをご紹介します。

〇オープニング

物語の主人公は竜宮城へと連れていかれた
浦島太郎の弟、浦島次郎。

兄の太郎と同じく竜宮城で遊び続けた彼が
ようやく帰った時は時代は大きく変わり
現代時代にやってきてしまいました。

次郎にとって別世界となった故郷ですが
現代社会は暮らしやすく馴染み、
政治家になる事を目指します。

竜宮城からの土産にと渡された財宝、
およそ『10兆円』を使い県民にばら撒き、
香川県の県知事となり日本からの独立を果たした。

しかし莫大な金額も1年足らずで使い切り、
本人の女好き、遊び好き、浪費癖で
香川県の状況は急激に悪化。

隣県の徳島・高知も同様に独立し、
まだ財源が残っているであろう香川に
武力制圧を仕掛けようと画策をします。

この危機に香川県副知事、女木鬼姫(めぎおにひめ)は
県知事次郎を叱責。

本人のスケベな性格を知る彼女は
この機会にこちらから攻め込み四国を武力にて制圧、
四国を統一して遊び放題の夢をかなえてみよ、とそそのかす。

この言葉にやる気を出した浦島次郎、
四国の美女を自分のものにするべく戦うことを決意。

今の支配権は高松市の一都市、全ての地を制圧し、
時に視察と称した観光で遊びまわりながら
美女を見つけてHな事を企む男の戦いが始まります。

※注意

このゲームの舞台、四国はフィクションとなっています。
地域制圧SLGとしてプレイができるように
実際の四国の情報と違う部分があります。

〇ゲームの進め方

ニューゲーム開始時に3つの難易度から選べるようになっています。

近い形のゲームとして三国志や信長の野望がありますが、
比較すると規模も小さく内政などがかなり簡略的になっています。

自分のプレイスキルに合わせて難易度を選んでみてください。

ゲーム開始と共にコマンド一つずつ解説してくれる
チュートリアル付きとなっています。

最終的な目的は全29カ所の制圧。
最初は右上の高松市(うどんマークがついている所)のみ。

ここから他勢力に攻め入り領土を広げていくことになります。
では実際のプレイについて順番にお伝えします。

・地域振興・内政について

ターン始めのフェイズとして、
現在支配地域である都市に対して2回まで
都市を発展することができます。
選べるのは、

 ①経済力・・毎ターンの資金増収
 ②食料生産・毎ターンの食料生産量増加
 ③工業力・・兵力を調達する期間の短縮
 ④陣地防御・攻め込まれたときの防衛能力強化

以上の4つです。
地域振興にコストはかかりませんが、
1都市は最大2回まで、そして1ターンに1回までとなります。

複数都市を支配すると地域振興に手が回らなくなりがちなので、
各都市の元々のステータスをみて効率的になるように
都市を活性化させましょう。

ゲームを中盤までプレイすると分かってきますが、
(とても失礼ながら・・)人口の少ないところは
どう改善しても経済力と食料生産が発展しません。

こういう場所は当面の防衛最前線として
陣地防御で守りの要とするか、
いっそ地域振興は行わず大都市の発展に注力するといいでしょう。

スタート時の高松市は高い経済力を持つので
資金の調達箇所として延ばすことをお勧めします。

次は内政の輸入。資金を使い食料・燃料を購入します。
(お遍路さんを購入し戦略爆撃を行う、
 と物騒な説明がありますが後程説明します。)

食料が無くなれば住民が蜂起して支配都市から
外れてがゲリラ化します。
燃料は後程の軍事兵力の配備、侵攻と防衛、
配備兵力の移動と消費し続けます。

食料は僅かながら都市にて生産可能、
燃料は生産はできないので、どちらも
消費資源として一定量保持しておきましょう。

内政の生産では兵種を生産します。
初期状態では歩兵のみ運用可能となり、
今後の投資によってヘリや戦車が生産できるようになります。

この生産は都市ごとに指示を出すことができ、
高松市で歩兵を生産すると「0.52部隊/ターン」、
つまり2ターンで1部隊の歩兵が編成可能となります。

今後砲兵が生産可能になれば「0.36部隊/ターン」、
3ターンで1部隊となり、歩兵に比べ時間がかかります。

この生産を早めるには地域振興で工業力を上げるか、
元々の工業力の高い都市を制圧して、その都市で生産する必要があります。

生産された兵種は未導入部隊としてカウントされ、
次から説明する軍事コマンドにて配備、実戦となります。

必要なコマンドを終えたら右下「ターン終了」にて
自分のターンから敵勢力のターンとなります。

・軍事コマンド全般について

内政の生産によって各兵種の部隊が出来上がれば、
これからの軍事コマンドにての侵攻戦と防衛戦にと
活躍をしてくれます。

戦いまでの流れについてご紹介します。

生産をされただけの「未導入部隊」はそのままでは
戦力とはなりません。

部隊を選んで都市へと配備し、はじめて戦力となります。

軍事コマンド配備にて未導入部隊を都市に向かわせます。
配備には燃料が必要となります。
※配備した直後のターンでは侵攻は不可、
 その後の防衛戦、次ターンの侵攻戦から投入可能。

軍事の侵攻にていよいよバトル、
出兵する都市から出撃する兵種を選び、
攻め込む都市を選択します(初回は坂出市)。
※ここでも燃料消費

バトルではお互いに出撃させた兵種をぶつけ合います。

まずは偵察、最初から互いの部隊数は
分かりますが、砲兵、高射砲などの内訳は偵察成功にて判明します。

その後は遠距離からの攻撃、両軍がダメージを受け
最後に接近しての近距離戦で決着をつけます。

勝敗は左側の継戦力が無くなった方の負け、
遠距離戦・接近戦との攻防で部隊が減ってくこともありますが、
それより先に継戦力が尽きる場合もあります。

最初こそ歩兵同士の戦いですが、次第に
遠距離戦で効果の高い砲兵、
攻防ともに強力な戦車、
戦車に有効的なヘリ、
ヘリを倒すことを目的にされた高射砲と
それぞれの特徴ある兵種と戦うことになります。

防衛の場合は相手より優位に立って守り切り、
時に陣地防御で被害を軽減するなど戦術をとることになります。

そして戦いに大きな影響を与える方法として
先ほどの内政の輸入にて入手可能な、
「お遍路ミサイル」を敵都市に放つことができます。
1発ごとの値段は高めですが、
用途によって敵陣地防御破壊、敵歩兵半減、
敵の侵攻を1ターン防ぐなど有用な効果を選んで
敵に悪影響を与えます。

緊急時の切り札、侵攻戦への後押しとして
色々なタイミングでお遍路ミサイルを放ってみてください。

最後に食料・電力について、
支配都市が増えていけばそれだけの住民の数の
食料と電力を確保しなければなりません。

食料不足は前述の通り住民のゲリラ化となり、
電力不足は資金収入に悪影響を与えます。

発電所は四国の都市の数カ所しかないので、
領土を広げる時に攻め込む指針として
前もって周辺都市の状況を把握しておきましょう。

・美女の確保・視察について

浦島次郎にとって四国統一は目的にあらず、
国内の美女と「すけべぇ~」な関係を結ぶことこそ
彼の果たすべきものになります。

4人の美女は都市のどこかにいるとされ、
その都市を占領することでHイベントが発生、

後の視察のメンバーとして次郎と行動を共にすることになります。

ヒロイン発見ボーナスとして
資金・兵種・お遍路ミサイルのどれかを選び入手できます。
※ヒロイン発見時に資金が消費されるので、
 侵攻前に十分な資金を準備したうえで戦いに臨みましょう。

そして制圧した都市では視察(実質観光)、
四国の各地へ遊びにいく、その土地の料理食べる、
時にヒロインとHなことをするなどなど・・

仕事もそっちのけの次郎の諸国漫遊記となっています。

その数四国の都市29カ所プラスゲームクリア後のおまけ7シーンとの
Hシーンを超えるボリューム量、

特に大画面表示の料理写真は空腹を刺激するものばかり・・(嫉妬)!

うどんにラーメンそうめん、肉に刺身に貝料理、
和菓子や柑橘類と特産品の目白押しとなっていました。

〇Hシーン

女木鬼姫を含む5人のヒロインの各2シーンと
ハーレムシーンの合計11シーン。

遊び人浦島次郎のスケベ心あるも、
人を引き付ける魅力の持ち主でヒロインとの
Hな展開となる連続のシーン、

そのヒロインの中には竜宮城の乙姫との
綾瀬となる一幕のシーンも?

〇感想

戦国シミュレーションの簡易バージョンとの
位置づけの作品と思いプレイしてみた作品になります。

考えるべきは生産する兵種と進軍先を
決めるだけで後はプレイヤーによって戦略方針が
変わることはないので、SLGものとしては
物足りない部分はあったかと思います。

ヒロインとデートをして、
時に訛を交えた会話に魅力的に思える面もある
ギャルゲー的要素もあり、

でも一番のボリューム量となっているのは
各地の観光地を巡ったかのような体験記ゲームとなっていました。

四国には行ったことがない自分にとっては
旅番組を見ているかのような楽しさがありました。

エロゲでもあり、簡易的な地域制圧SLGでもあり、
何より旅行ガイドゲームとしての珍しさある作品でした。

プレイ中、少し悲しさを感じてしまう点として
各地を制圧する時の都市のステータスの低さが気になりました。
各県の主要都市を除くとほぼ半数近くが人口が少なく、
経済力も食料生産量もほぼ皆無な地域が目立ちました。

観光としてのスポットの紹介はありますが、
その地域の住民の過疎化が進んでいるんだなぁとも
考えてしまいました。

浦島次郎がヒロイン達と四国を巡る、面白いゲームのご紹介でした。

以上、四国志すぺしゃる ~酒池肉うどん戦記~
のレビューになります。

最後までご覧いただきありがとうございました。
下記より購入ができます。

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