涙声のギニヨル レビュー＆新作予告紹介
争いの果てにより砂漠と化した世界、
力あるものが女を抱き、力無きものは従うしかない現実、
無力な男は力を得るために禁忌へと手を伸ばす。
タイトル:涙声のギニヨル
サークル:栗pick
ジャンル:ロールプレイング
発売日:2017年07月23日
プレイ時間:８時間半ほどでクリア※トゥルーエンドの場合
以前紹介した記事、
CUニトロニィルがもう間もなく発売されるとのことで
全作品にあたるこちらをプレイしてみました。
今から４年前になる作品、
現在のニトロニィルのように独特の世界観を持つ
荒れ果てた町を舞台にした悲劇の物語。
個人の嗜好にもよりますが、
主人公やその仲間達の恋人、妻が他の男達に
凌辱されているのは見ていて抵抗がありました。
それでもなお、主人公の非力ながらも
目の前の為すべきことに歩み続けようとする
戦いを描いたこの作品、
本日はこちらをご紹介いたします。
ゲームを進めるにあたり
下記サイトを参考にさせていただきました。
ありがとうございます。
※アクナキ～同人ＲＰＧ攻略＆レビュー館～ 涙声のギニヨル 攻略
〇オープニング・登場人物
人類が生み出した軍事兵器、
殺戮と破壊のみを行う人形『ギニヨル』。
ギニヨルの主となり命令を与えれば戦う兵器、
これからの戦争はこの人形兵器を主体として
変わっていくはずだった。
しかし、ギニヨルが作られたことにより多くの死者を生み出し、
戦争の道具であるギニヨルは制御ができず、
争いを生み出す原因となってしまった。
人類はギニヨルを作った事の過ちに気付き、
人間がギニヨルを滅ぼす為の戦争を起こす。
長く続いたギニヨルとの戦争に勝つことはできた、
その犠牲は大きく、世界は荒野と化し
資源を失った砂漠で人間は生きていくとになる。
ギニヨルを滅ぼしても平穏は訪れない、
砂漠と化した世界で変異した生物『ノソナミィ種』が人間を襲う。
かつての兵器を失った人間は己が力で立ち向かう。
鉄砂漠の街エルゲリータ、
少年はこの街に住み、砂漠の戦士として戦う道を選ぶ、
彼と共に行動するのはシュノリージ、
母ラーヒルダ、父カラゴの両親とは血のつながりはなくとも
二人の家族として過ごしていた。
十分な物資もなくても互いに協力を行う
エルゲリータの街、彼らの街に悲劇が訪れる。
自らを軍隊と名乗る組織『ペイ＝ガン』、
実情は各地の略奪を行う武装集団がこの街に駐留を行う。
力では適わない街の人間は彼らに降伏し、
ペイ＝ガンは街の女を好き放題にする日々が続く。
一度は恭順を示したものの、
度重なるペイ＝ガンの蛮行に怒りを露わにするカラゴ、
彼はペイ＝ガンと戦う決意をし息子達にその手段を伝える。
その方法はかつての人類の過ち、『ギニヨル』を復活させることであった。
〇ゲームの進め方
本作品は主人公の少年（名前はノアと表記しました）、
シュノリージの二人で各地を探索するＲＰＧとなります。
二人で指定されたダンジョンを攻略、
時に単独行動でイベントが発生する場合があります。
街では東側に武器防具、道具店がありますので、
ここで買い物を行います。
ゲームが進むにつれ装備品のラインナップが変わっていきますので、
度々覗いてみましょう。
ダンジョン内ではシンボルエンカウントにて敵との戦闘、
ゲーム開始時のカラゴ、自宅ベッド、
ダンジョン最奥のクリスタルで全回復が利用できるので、
利用しながら敵を倒して行きましょう。
敵を倒せば必ずドロップアイテムを落としますので、
収集品は店で売却しお金に変えましょう。
本作はレベルが上がっても強くならず、
メニュー画面のステータス割り振りで強化をしていくことになります。
レベルが上がるごとに入手するＲＰを消費し
各パラメータの強化、強化回数も増えていくと
必要なＲＰも多くなっていきます。
パラメータはいつでも増減が可能になります。
一度割り振った後で気に入らなければ
再設定ができますので、いろいろ試してみましょう。
戦闘時のスキルは少年が攻撃系、
シュノリージがＨＰ回復に状態回復、
属性攻撃等を覚えていきます。
ＴＰ消費による禁忌では、
シュノリージのガンパウダーが全体攻撃、
あなたを守りたいが全体ＨＰＭＰ回復状態異常回復と
どれも有用なスキルなので、重要な時に使いましょう。
ゲーム進行時、どこへ行けばいいかわからない時は
「alt」キーにて現在の目的が確認できます。
基本的に戦闘の敗北はゲームオーバー扱いですが、
画面左上に敗北イベントありと表示されれば
敗北後のＨシーンが発生します。
ゲームの流れとしてはギニヨルを復活させるための部品探し、
その後ペイ＝ガンが宴を開き、
街の女を好き放題する場所にシュノリージが単身向かう
中で発生するイベント、選択肢を選びながら次のイベントを
進めるようになっています。
〇ルート分岐条件・エンディング
エンディングは全部で４つ。
シュノリージが凌辱を受けていない事、
重要な選択肢、戦闘での勝利敗北などによって
結末が変わります。
詳細は冒頭の攻略サイトで確認ください。
〇Ｈシーン
Ｈシーンは３人の女性、
ラーヒルダが旦那や人前で
ペイ＝ガンのマロドゥーヤに凌辱を受けるシーン、
ランザの恋人ソネイトが乱暴される、
選択肢や結果次第でシュノリージが
男達に辱めを受けるなど多くのＨシーンとなっています。
〇感想
トゥルーエンドのみ見た感想になります。
プレイしていて暗く報われない物語の中、
見ていて辛いものがありました。
ゲーム中の主役は少年とシュノリージではありますが、
全体を通してラーヒルダがペイ＝ガンの男共にいいようにされ、
それを目の前にしてもカルゴが太刀打ちもできず
無力さを痛感していく場面が多くありました。
区分上はＲ１８作品でしょうが、
これをエロゲとして楽しむことは自分にはできませんでした。
妻を守ることができなかったカルゴ、
恋人を助けることもできず怯えるランザ、
主人公である少年も隣にいるシュノリージが
同じ目に遭うかもしれないと恐怖しながらも
戦う意思を持ち続けた末に迎える残酷な真実。
タイトルは涙声のギニヨル、
なぜ人形兵器であるギニヨルが涙するのか、
身震いする事実が明らかとなりました。
何度も言いますが見ていて悲しいことしかないように思える
このゲーム、プレイされる際は相応の覚悟が必要だと感じました。
ゲーム操作面ではやや不満点がありました。
次の目的地へのナビゲーションがやや分かりづらかったです。
ダンジョンへ行ってボスを倒そうなら問題ありませんが、
ある人を探して話しかけよう等はどこに誰がいるかが
分からないため探すのに時間が掛かりました。
攻略サイトのおかげで進めることができましたが、
なければずっと色々な場所をうろついて
時間が掛かったのかと思います。
次回作はもう少しわかりやすさがあればと願います。
〇新作予告紹介
CUニトロニィルが今月発売予定となりました。
こちらも本作と同じくらいシリアスな内容となっている
物語となっているかと思います。
興味のある方は体験版をプレイしてみてください。
以上、涙声のギニヨルのレビューと新作予告紹介になります。
最後までご覧いただきありがとうございました。
下記より購入ができます。
