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ものべの-happy end- (PCソフト)レビュー

自然豊かな故郷で人と妖怪が過ごす世界、
妹の身に起きた事件を解決し、再び幸せな日々を取り戻すドラマ。

タイトル:ものべの -happy end-
制作:Lose
ジャンル:アドベンチャー
発売日:2019年08月06日(パッケージ版の発売は2013年10月25日)

作品ページの紹介画像がロリ少女ばっかりで何だこれ?
と思ってDLsiteで広告された作品だったので買ってみたした。

PCゲームブランドのLose、
現在の最新作は『まいてつ Lust run!』ですが、
今回ご紹介するのはその過去作品、ものべのになります。

主人公、透の故郷で過ごす日々、妖怪と共存する土地で起こる
不可思議な事件から妹夏葉を救う長編アドベンチャーゲームとなります。

○ものべのシリーズとは?

元々は本作品の昨年2012年発売、「ものべの monobeno」が最初の作品となり、
その作品をプレイした多くの人からのアンケートによって修正や追加エピソードを
加えたのがこの「ものべの-happy end-」となります。

自分でも感じていたのですが初期版の頃の物語の
エンディングが結構悲惨なものでした。

その初期版に追加エピソードを加え、
ハッピーエンドの形となったのがこの「ものべの-happy end-」です。

今から初期版のものべのmonobenoのプレイはお勧めできませんので、
高額でもものべのシリーズを全部楽しめる「全部入り」、
少しお安い「ものべの-happy end-」のどちらかの購入がいいかと思います。

Q:何を買ったらいい?
A:「ものべの 全部入り」「ものべの-happy end-」の2択

長編シナリオで読み応えのある作品、
なおかつHシーンも相当数ある本作品をご紹介します。

ネタバレだけど、実の兄と妹が恋人となってHするぞ(ぼそっ。

○オープニング-共通ルート

沢井 透(さわい とおる)は妹の夏葉(なつは)と共に、
故郷の「ものべの」に数年ぶりの帰省をすることになった。

まだ小さかった夏葉はものべので暮らしていた事を
覚えていなかったが、家族のすみ、幼馴染のありすと再会し、
次第にかつての出来事を思い出していく。

東京にいた時とは全く違う環境の自然を楽しみ、
透と夏葉はものべのの住人と交流をして日々を過ごす。

ものべのは人と妖怪が共存する土地。
あかしゃぐまのすみ、傘妖怪の飛車角、
他多くの妖怪と出会うことになる。

夏葉達は村の祭り「七星祭」へと出かけ、出し物を楽しむ。

祭りの演目、神楽舞を見た夏葉は体調に異変をきたす。
一晩明けて具合は良くなったものの、外出先の滝を見て
パニックを起こし、足を滑らして溺れてしまう。

その夜、夏葉の身体は急激に成長し、大人の姿へと変わってしまった。

透は夏葉の身体を元に戻すため、すみやありすの協力のもと
原因を調べようとする。

すみは妖怪の仕業「時喰み」を疑い、
ありすは何かの病気を疑い透と共に調べようとする。

夏葉を助けるため、透が取った行動、それは-

○主な登場人物

・沢井 透(さわい とおる)

本作の主人公、妹の夏葉と二人暮らしで
今は東京に住んでいる。

両親は共に他界している。
亡き父、高芳はものべのの博帥
(はかしょ:地域信仰での祈祷師のようなもの)で
子供の頃の透も博帥の教えを学んできた。

・沢井 夏葉(さわい なつは)

お転婆という言葉が似合う程の元気いっぱいな少女。

ものべのに帰省ををする事を嫌がっていたが、
故郷に帰ってからは自然のものべのを楽しんで過ごす。

七星祭の舞をきっかけに身体の変調を訴え、
急激な身体の成長をしてしまう。

・すみ

沢井家の家を守る妖怪、人に幸いをもたらすあかしゃぐま。
傘の妖怪、飛車角と共に透の家の留守を守ってきた。
透にとって姉のような存在。

・有島 ありす(ありしま ありす)

沢井家のお隣に住む幼馴染。

子供の頃から透にアプローチを続け、
あの手この手でアタックをかけているが、
当の本人透が気づいていないので空回りしている。

ありすの両親はものべので唯一の診療所を開いている。

・ひめみや

ものべのの長、神事の取りまとめを行う人物。
人にも妖怪にも慕われている。

年齢や多くの事が知られていない謎の多い人物。

すみ「ひめみやこそ、妖怪以上のの大妖怪である。」
透「いや、ひめみや様は人間だよ!」

○操作性に優れた機能

今まで遊んだADVと違い多機能で便利なシステムがありました。

ゲーム開始後の画面下にはシークバーがあり、
一つの場面の進行状況が分かります。

オートモードなら1シーン20~30分程度なので、
時間を決めてのプレイがしやすくかったです。

JUMPコマンドで全体のシーン数の確認ができ、
シナリオ全体の進行具合も確認できます。

嬉しかったのがセーブデータのスロット数の増量、
こまめにセーブするのでスロット数が埋まり、
上書きもしたくない自分によって有り難かったです。

「S-DATA」がセーブすることろだとは最初分からなかったです(汗)。

「SYSTEM」から各種設定が変更可能、
自分のプレイ時にはキャラクターのまばたき演出がしつこかったので、
目パチ演出はOFFにしました。

○3つのルート&afterルート

元の「monobeno」版では共通ルートから選択肢で
「すみルート・ありすルート」へと分かれます。

エンディング後、解放される夏葉ルートの3つエンディングで全てとなります。

追加された「ものべの-happy end-」では各ルートの場面にafterが追加され、
各エンディング後に続く物語を見ることができます。

(すみルートだけ中幕のPastがあり、)
JUMP画面にてafterの場面を見る事ができます。

製品ページにて物語について詳しく載っていますが
読まずに作中だけで楽しんでみてみるといいと思います。

すみルートafter、ありすルートafterで新たな登場人物を加え、
透達の新たな物語となっています。

○Hシーン

場面選択ではシーンの終わりにHScene.が解放される時があります。

またメインストーリーのScene中にも各ルートのヒロインとの
Hシーンもあります。※場面中は透のボイスなし

シーン数は100シーン超、メインヒロイン以外の女性達にも
数多く用意されていました。

時間軸の違う場面もありましたが、夏葉が知れば
「お兄ちゃん、さいてー」と言われること間違いなし(笑)。

○感想

医者になるために勉強をしていて、
博帥の息子として祈祷の手伝いもできる沢井透、
高スペックなのに鈍感という主人公のお手本のような人物でした。

印象的だったのがその透の声。
妹の夏葉や幼馴染のありすに対して優しく声をかけたり、
目上の人に丁寧な言葉を使い、
高位の妖怪に対して敬った話し方をするなど、
その時々での言葉遣いがうまく使われていたのがとても印象的でした。

夏葉、他女性陣の声もとてもこだわっていると感じ、
最初の頃の夏葉の子供っぽい声から、年齢が進むにつれ
大人の声色だけども口調は子供の時そのままなど
ボイスに関して魅せられたところもありました。

一番良かったシナリオがすみルートafter、
前のシナリオが急遽エンディングで打ち切りっぽかった結末で
がっかりしましたが、このafterでは長編シナリオとして
多くの出来事を体験していく透が夏葉を救うことができた展開で、
めちゃくちゃ泣きながら作品に見入っていました。

後のありす、夏葉ルートがやや小規模のお話にはなってしまいましたが、
どれもよかったシナリオでした。

「monobeno」「-happy end-」の全体を通すと
全部が全部いい、とは言えず物語の盛り上がりに欠けたりなどちぐはぐな
部分が見られましたが、初期版と追加版の差異がある作品としては
こういったものでしょうか。

現在はセールやクーポンなどお得な作品となっています。

まだものべのの世界を知らない人はこの機会に
知ってもらいたいと思い紹介させていただきました。

以上、ものべの-happy end-のレビューとなります。
最後までご覧いただきありがとうございました。

下記より購入ができます。

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