ぼくのひみつの夏休み レビュー
夏休みでの思い出は特別な記憶。
タイトル:ぼくのひみつの夏休み
サークル:幼心の君に
ジャンル:ロールプレイング
発売日:2017年06月25日
プレイ時間:7時間ほどでクリア
後で知った事ですがこちらのサークルは、
現在発売中の「The Dead Endシリーズ」を制作されたサークルさんのようです。
ここ最近、夏を題材にした作品をプレイしてみたいと思い、
今作品を購入してみました。
主人公の名前がボク君で、そのままあのゲームを思わせるかのような
作品をご紹介します。
○あらすじ
夏休みの間、少年のボクは両親が仕事や出産などの都合で
親戚の家で過ごすことになり、一人船に乗り島へ向かっていた。
島に着くと出迎えてくれたのは叔母。
ボクは叔母とその家族が住む家で過ごす。
田舎で何もない島、それでも同じ年の子達と
過ごす一時は夏の思い出となる。
8月15日から31日、ボクの夏休みが始まる。
○1日の流れ
ゲームを進める上でサークルサイトより攻略情報が載っています。
イベント達成の条件はやや難しめとなっていますので、
情報を見ながらのプレイをお勧めします。
↓幼心の君に ぼくとひみつの夏休みページhttps://osanagokoronokimini.x.fc2.com/support09BnN.html
本作品は説明にもある通り自動的に時間が経過し、
特別な行動、マップ切り替え移動でも時間が進みます。
アイテム欄の時計を使って日中の時間がゆっくり進むように
変更しましょう。
午後の6時になると強制的に家に帰ることになります。
注意したいのはボクのHP。
移動や蛇・ハチの巣の接触でもHPが消耗していき、
0になると倒れて自宅へ戻されてしまいます。
HPが0になる前におにぎり(100ほど回復)か、
商店で売っているえびせん(300ほど回復)を用意して
おきましょう。
○ムシバトル
この作品の序盤にやるべきミニゲームになります。
もらったクワガタを使って他の子達とムシバトルをして
勝利してレベルアップ、アイテムゲット。
27日は大会としてトーナメント形式の戦いをするので、
それまでに戦力を揃える必要になります。
ムシが苦手という人にはアイテム欄から
アイコン表示を変えることができ、消しゴム人形の姿で
戦いを見ることができます。
・ルール・勝利するためには
ムシバトルでは4つのコマンドで戦闘を行います。
※じゃんけんを例にして説明しますので、
ひっさつわざ(グー)・こうげき(チョキ)・バリア(パー)
と表記しています。
基本は上記3つのコマンドで相手にダメージを与えます。
このじゃんけん形式で勝てばそのターンの被ダメージは0になります。
こちらがこうげき(チョキ)で相手がバリア(パー)ならダメージを与え、
こちらがバリア(パー)で相手がひっさつわざ(グー)ならダメージを与える、
といった具合です。
ひっさつわざはカブトムシによって効果が変わり、
大ダメージを与えるほか、一部コマンド封印・気絶などの
ステータス異常を与えることもあります。
この時、相手のひっさつわざ(グー)をバリア(パー)で勝った時、
ひっさつわざ分のダメージとステータス異常を跳ね返すことができますので、
重要な部分になります(反対にこちらがグー、相手がパーなら反撃されます)。
こちらと相手は共に、コマンドは一度選ぶと次ターンは使用できません。
ですので、相手がこうげき(チョキ)を使った後、
次ターンはひっさつわざ(グー)とバリア(パー)しか使えないので、
こちらはバリアを(パー)使えば負けはなくなります。
あいこは双方にダメージとなります。
不利になるときもあります。
こちらがバリア(パー)で相手がこうげき(チョキ)ならダメージを受け、
次ターンはこちらはグーとチョキ、相手はグーとパー。
グーには対抗できません。
こういった時は2ターン目以降に使えるチャージで
HP回復&次ターン攻撃力アップして、
3種類のコマンドが使える状態で仕切り直しをしましょう。
ムシの中には偏った行動を取る相手もいるので、
相手の行動は覚えておきましょう。
・練習と本番
練習では弱い敵と、本番では強い敵との対戦となります。
同じ相手との本番で3勝後、次の対戦で強敵と戦うことになります。
何人かはルール度外視のムシが登場してきます。
この強敵を倒すことができれば探索に役立つアイテムを
貰うことができ、島の中の探索をするのに幅広い行動を取ることができます。
本番での戦闘で負けた場合、その日は負けたカブトムシは使えませんので、
レベルアップした状態で挑むようにしましょう。
・新たなムシを手に入れるには
最初にもらったカブトムシを使うのもいいのですが、
島の中のこの木を調べると新たなカブトムシを入手することができます。
1日に入手できるのは1か所につき1度まで、
毎日調べてみましょう。
入手したカブトムシが4体以上になった場合、
秘密基地のヤカン左横のムシかごから編成を行います。
カブトムシが集まる木は特別なアイテムを使うと
より珍しいカブトムシを手に入れることができます。
○各地の探索
ムシバトルの本番で勝利し、探索用アイテムを入手できれば
ここから本格的に探索開始です。
浮き輪を使って海辺を移動したり、
釣り竿で魚を手にしたり各地を回ってみましょう。
このゲームではお金の入手手段は、
浜辺付近で光っている空き瓶を入手して、
商店で引き取ってもらいお金に変えてもらいます。
空き瓶は数日経過するとまた流れ着いて
また落ちているので何度も拾ってお金にします。
これで商店の駄菓子などを購入することができます。
HPを大きく回復するえびせん、
深夜に行動するのに必要なコーヒーはいくつも
必要になります。
○Hシーン
攻略情報の通りイベントを進めると、
島の女性達とのシーンをアニメーションムービーで見ることができます。
BL要素として1人、男の子に対してのシーンもありますので、
苦手な人はオプションから設定変更をしてください。
友達のおばさんにお姉さん、女の子(一人男の子)との
多種あるHシーンが用意されています。
一度見たシーンはセーブ後、タイトル画面のひみつの日記から
回想としてみる事ができます。
エンディング後も全開放などはありませんので、
強くてニューゲームでまだ見ていないHシーンを探すことになります。
○感想
失礼ながら思っていたものと違う作品でした。
1日が経過するスピードが速く、
限られた時間、場合によっては限定的な日にちや時間帯で
イベントをこなさないといけないシステムになっていて、
せわしくなく動くゲームでした。
ゲーム中、多少のヒントはありますが、
サークルの攻略情報を見ないとほとんどイベントを進めることができない
かなり複雑な条件となっていて、
夏休み、という自由な世界観なのに
効率プレイで動かないといけないミスマッチ感がありました。
違和感を感じるのは自動的に時間が経過してしまうシステムでした。
探索場所はかなり広かったので、
時間配分を間違えると、制限時間に引っかかり
1日が終わってしまうのは窮屈なプレイをしている気がしました。
このゲームの時間経過が自動的に進むのではなく、
島の中での探索でイベントをひとつ選ぶと時間帯が進むような
作りになっていればもう少し印象の変わるゲームになっていたかと思います。
攻略対象の11人(プラス男の子一人)も多すぎる気がします。
Hの内容はほぼ同じなので、人数を絞って会話イベントや
進行度によって二人で出かけるようなイベントがあればと思いました。
気に入っている部分もあります。
探索中はBGMではなく、場所ごとにセミの鳴き声や
海辺の波の音が聞こえる作りで雰囲気が出ていて、
夜に出かけて蛍を見たり、花火をしたり、
夏休みの思い出となるシーンがあったので、
このような場面がもっと多くあればいいと感じました。
まとめてしまうと、
夏休みを体験するゲームとしては自由なプレイとはいかず、
Hシーン目当てだと広く浅く感があり、
全体的にちぐはぐ感があるゲームのように感じました。
もっと楽しくプレイしたかったので、少し残念な思いでした。
以上、ぼくのひみつの夏休みのレビューになります。
最後までご覧いただきありがとうございました。
下記より購入ができます。
幼心の君にの最新作はこちら
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