MECHANICA――うさぎと水星のバラッド――体験版レビュー［発売中］
遥か未来の物語。うさ耳メイドと自称魔法使いの
二人が織りなす不思議な世界をご紹介します。
タイトル:MECHANICA――うさぎと水星のバラッド――
サークル: Loser/s
ジャンル:ロールプレイング
発売日: 2020年04月10日
プレイ時間:2時間で体験版終了
２１９９年の作品や４０１９年の作品を知っていますが、
今作はさらに先を行く舞台、西暦５０２９年の水星。
サイバーパンクなお話のようです。
※サイバーパンクとは？格好いい世界ってことだと思うよ！
今回は結構長い文章になるので、
面倒な方は作品ページの動画だけでも見てください。
作品の魅力が詰まったクールな世界を体験できます。
○あらすじ
夢を見ていたのだろうか。
主人公（名前変更可能）は鳥となり、
古いゲーム機のＲＰＧような世界を探検していた。
主人公はその世界の王様らしき人に自分の名を名乗ると、
王様は「このせかい」を救ってほしいと頼まれる。
ここで夢で見た世界は終わり、あなたは目を覚ます。
主人公が暮らす場所は水星の日本領、「ギロチンシティ」。
控えめに言って掃き溜めこの街で暮らしてきた。
主人公は少し変わった仕事をして過ごし、
今日もネオン輝く町を歩いていたところ、
路上の売り子に引っかかり、くじ付きの商品を買わされてしまう。
大当たりのくじは高性能メイドロボ、名前はメカニカ。
メカニカは自分の仕える主がエロくて、
だらしなくてデリカシーもなくヘタレで、
エロくてコミュ障だったことに落胆する。
彼女は仕方なく、最新型超高性能メイドロボとして、
自分のご主人様を立派な主として育てていくことを決意する。
主人公はメカニカを連れて自分の住む町ギロチンシティを案内がてら、
依頼人の待つバーへ向かう。
自分の仕事を「魔法使い」と呼ぶ彼の仕事、
それはあなただけに音楽を奏でる事だった。
○登場人物
・主人公（名前変更可能）
ギロチンシティに住む青年。
その人の為だけの音楽を奏でる自称魔法使い。
仕事がなければエロくてだらしない男呼ばわりをされる。
くじを引いてメイドロボ、メカニカと共に生活をすることになる。
・メカニカ
機体番号ＺＸ－２４８７Ｘ０－７１、名前はメカニカ。
最新型の超高性能メイドロボの性能にかけて、
主人を助ける最高のメイドを目指す。
自分の主が期待から大きく外れていたが、
彼のメイドとしての仕事をこなしつつ、主人公を立派な人間に
育てようと日夜奮闘する。
彼女の知らない情報はウェブ上より収集するのだが、
エロ方面に関してはかなり奥手。
○町の探索・主人公の仕事
ＲＰＧツクールＭＶでは珍しい２Ｄマップでの移動になります。
上下移動ではなく、手前・奥への移動で別の場所へ画面移動することになります。
アイコンがありませんが、この場所から上キーを押すと路地裏へ向かいます。
このゲームをプレイするのに指定はありませんが、
コントローラーとキーボード二つでの操作がスムーズでした。
・音楽家
主人公の仕事は音楽家、お客の要望に合った音楽を奏でる仕事になります。
なお楽器はお金に換えてしまったとの事で、
メイドロボ、メカニカの機能を使って音楽を奏でます。
まずは音楽を聴きたい依頼人よりどんな曲のリクエストを確認、
音楽を奏でる前に「Ｘキー」で曲の一覧をみて、
左下の「悲しい・ふしぎ・怒り」などのキーワードの中から
要望に沿った曲を選び、四角の中の４～１６の数字を見ます。
曲を演奏するには各１～４のキーを４回押して曲を選びます。
４の曲なら１・１・１・１。１６の曲なら４・４・４・４。
曲の数字が多くなるほど、メカニカのＰＯＷＥＲを消耗します。
回復方法は後程。
演奏した曲が要望通り、もしくは違っていた場合、
それぞれのメッセージになります。
※チュートリアルちゃんの言う通り、別の曲を選んでもＯＫですが、
要望通りなら報酬チップがもらえました。
曲を聴きながら依頼人が語る思い出のエピソードを聞き、
悩みの解決ができればお仕事成功となります。
○セクハラ＆Ｈシーン
曲を奏でるたびに左上（今は１６の数値）の
ＰＯＷＥＲが消耗されます。
この数値を回復するには、
主人公がエロい事をすればＰＯＷＥＲが回復します。
最初はメカニカのパンツの見抜きのＨシーン。
メカニカの羞恥あふれるセリフでのシーンとなります。
その後も各イベントを進めると、
様々なシチュエーションＨを見ることができました。
最後に酒場のマスター変態メメメメからのプレゼント。
メカニカの服装を変更できる衣装アイテムをもらいます。
これでメカニカの立ち絵が変更可能になります。
○自由な散策イベント
オープニングムービー後、体験版では３日間の自由イベントが始まります。
左下のDay1が１日目、「５」の数字は１日のワークタイムの残り時間になります。
イベントによって１～３の数値が必要になりますので、
好きにギロチンシティを楽しみましょう。
メカニカと一緒に出掛ける、セクハラする、
町行く人に音楽を奏でる、など様々です。
今回は一つのイベントのみ紹介します。
それ以外のイベントは是非体験版でプレイしてみてください。
・イベント・心ないうさぎ①
死にうさは泊まる場所もなく町を歩いていた。
主人公の話では死にうさは死罪より重い罰、
感情と記憶及び肉体の剥奪の罰を受けていた。
死にうさは過去に重い罪を犯した。
だから罰を受けた。
辛くはない、辛いと思う感情すら奪われているのだから。
死にうさは主人公の音楽を気に入っている。
主人公の奏でる綺麗な音楽を聴くと、
忘れていた何かを思い出せるような気がする。
死にうさの罰はこれからも続いていく、
それでも主人公の音楽が聴ける日々なら悪い気はしない。
死にうさは音楽のお礼にあるものを渡す。
主人公は「手コキ」Ｈを覚えた！
台無しだよ！！
○エピローグ
メカニカと過ごす日々は大きな轟音で終わりを告げる。
何の理由も分からず街が崩れていく姿を目の当たりにする二人は
安全な場所へ逃げるため、忘れられた海へと駆け出す。
二人が見たのは大空から降ってくる水星の街だった。
助からない、自分も、メカニカも、水星そのものも。
短すぎるメカニカとの生活は訳も分からずに終わってしまった。
目を覚ましたのはあのゲーム画面。
自分が鳥になり、今度は洞窟にいるようだ。
そこには自分に話しかける見覚えのない人がいた。
その人の後をついて洞窟の中を進んでいく。
帽子を被った髭の男は、君が世界の崩壊を止められる
人間であることを告げる。
髭の男は迫りくる脅威を足止めし、鳥のあなたを逃がそうとする。
洞窟を抜けた場所はあの時のゲーム画面。
もう一度王様の元に向かうと、何者かの襲撃を受けていた。
もうすぐ死んでしまう王様もまたこの世界を守れるのはあなただけだと伝える。
「にちじょうを あいしつづければ せかいは かならず すくわれる」
日付は４月１日。
あの水星が滅びる出来事３日前から主人公とメカニカは目を覚ます。
タイムリープ。
二人だけしか水星が滅びる未来を知らない中で、
再び３日間の日常を過ごすことになる。
主人公は以前はなかった手紙を目にする。
宇宙崩壊にお困りの方は探偵事務所まで！
あの出来事を体験してなかったらイタズラとしか思えない
内容の手紙も今は解決のきっかけになるかもしれない。
二人は探偵事務所に足を踏み入れることになる。
そこで目撃したものは・・
○感想
ここで体験版はおしまい！
いいところで続きは製品版をお買い求め下さいとの事でした。
体験版終了のおまけにＨシーンがいくつかあるので
合わせて見てもらいたいと思います。
これまで色々な作風のゲームをプレイしましたが、
今までにないかっこいい世界観、日常と非日常が交差する物語、
数えきれないくらいの音楽の数々を体験させてもらいました。
街も人の容姿も奇抜なデザインでしたが、
音楽を奏でて相手との交流をすれば、内面に抱える
人としての思い出と悩みや価値観に触れるやり取りが
懐かしさを感じて、音楽で相手を癒す部分が深い物語となっていました。
Ｈシーンはサークルさんこだわりのうさ耳スタイルで、
羞恥プレイやＨな言葉からシチュエーションを盛り上げてて、
ラブなＨな展開なのが良かったです。
気になったのは操作性でした。
コントローラーだけではメニュー画面が開けなかったり、
マウスとキーボードだと、クリックしての移動がうまく操作できずに
ちょっと戸惑いました。
ベストな操作はコントローラーとキーボードになるかと思います。
自分の中では近未来の世界観をコメディだったり、
心温まるようなエピソードがあったりなど魅せられた作品で、
今年一番のメモリアルな作品になるかと思います（気が早い）。
価格は1,980円とやや高めな設定ですが、
作画にムービーに文章のボリューム量と体験版だけでも
相当なものだったので、金額はもう少し高めでも納得いくような
作品でした。
ただ、ゲームとしては簡単操作のサクサクプレイとはいきませんので、
全員が全員このゲームを楽しくプレイできるかと言えば
そうでもないかとは感じました。
Ｈなゲームを見たいというより、ボリュームあるシナリオを
見たい人向けの作品ではないかと思いました。
文書を振り返ってみればいつもより長文になってしまいましたが、
これでもまだ書き足りないくらいの内容の体験版の感想となります。
体験版プレイの前に、作品ページからの動画ページを見ることをお勧めします。
以上、ＭＥＣＨＡＮＩＣＡ‐うさぎと水星のバラッド‐の体験版レビュー
になります。
長文、最後までご覧いただきありがとうございました。
下記より体験版のＤＬと動画試聴ができます。
過去作品はこちら。
うさみみボウケンタン